ひと目ぼれの女性を探し当てた“NY版電車男”、映画化のオファーも。

2007/11/22 13:49 Written by コジマ

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巨大掲示板「2ちゃんねる」の書き込みから始まった恋愛ストーリー「電車男」。書籍化、映画化、テレビドラマ化などされ、2005年流行語大賞の候補にも選ばれた。とかく悪く言われがちな2ちゃんねるだけど、良い一面もあることを世間に知らしめたのだ。

その「電車男」のような出来事がニューヨークでも起き、全米で話題になっているのだそう。以前、「バス男」という「電車男」に関係のない内容の映画が一部で話題になったけど、今回は本当のお話。11月7日の晩、ニューヨークに住む21歳のウェブデザイナー、パトリック・モバーグさんが地下鉄に乗ったところ、車内で日記を付けている女性に釘付けになった。バラのような頬、かわいく編んだ髪……。しかし、折りしもラッシュアワーだったため車内もホームも大混雑。モバーグさんは、群集に紛れて電車を降りていく彼女を見失ってしまったのだ。

家に帰ってからも電車の中で出会った女性が忘れられないモバーグさんは、似顔絵を描いてウェブサイトに掲載することを思いついた。わざわざドメインを取ってまでの真剣ぶりで、彼女の当日の服装を詳しく描いたイラストや自画像とともに自分の携帯電話番号やメールアドレスまで載せ、午後9時30分頃に出会った「バラのような頬」を持った女性に関する情報を募ったのだ。

このことを地元紙ニューヨークポストが取り上げ、世界中のウェブでも話題になったことから、ニューヨーカーたちが総出で彼をサポート。情報提供や励ましの電話、メールがひっきりなしだったそうだけど、その中に彼女の同僚が気づいて写真付きのメールを送ってきたのだ。これによってモバーグさんは、出会ってからわずか2日でひと目ぼれの相手を探し当てることに成功した。

執念で探し出した女性は、女優志望のオーストラリア人、カミーレ・ヘイトンさん。カリフォルニア大学サンタクルス校で演劇、芸術、写真を学んだあとはニューヨークに住み、雑誌社に勤務している1つ年上の22歳だった。モバーグさんは早速ヘイトンさんと連絡を取り、その週末にはデートすることに成功。しかし、この話題をヘイトンさんの地元であるオーストラリアの新聞や米三大ネットワークのABCやCNNなどに取り上げられたことから全米どころか世界的に有名人となっていたため、2人のデート現場にはマスコミが殺到し、あまりの取材攻勢にモバーグさんは辟易していたようなのだ。

地下鉄がつないだ“ニューヨーク版「電車男」”とも言えるこのラブストーリー、日本の「電車男」と同様に、映画化のオファーも来ているのだそう。モバーグさんはすでに映画プロデューサーと会っており、ニューヨークポスト紙に対してモバーグさんは自身の役を「カミーレがジェイク・ギレンホールのファンなので、彼でなければならない」としており、相手役にはナタリー・ポートマンを希望しているのだそう。2人の恋の行方が気になるところだけど、映画化までされてはヘイトンさんは断るに断れなそう。ただ、2人が会っている写真を見る限り、彼女もまんざらでもなさそうなのだ。

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