不特定多数の人に向け、誰でも簡単に文章を発信できるのはブログの良いところなりが、使い方を誤ると自分の予想だにしなかった方向へと事態が展開していく……というのはよくある話。特に軽い気持ちで不用意に書いた「不適切な発言」が、見ず知らずの人たちの怒りや顰蹙を買ってしまい、厳しい批判にさらされるケースが後を絶たないなりよね。ブログの開設相次ぐ芸能人においても、そうした事態に直面することがあるなりよ。

ドラマ「1リットルの涙」（フジテレビ系）や「時効警察」（テレビ朝日系）などへの出演経験を持つ女優でタレントの星野奈津子もまた、「不適切な発言」をしてしまった芸能人の一人。アメーバブログに開設していた公式ブログ「なっちゃん家」において、11月19日のエントリーに次のような文章を書いてしまったなりよ。

「仲良し家族。
家族皆でニュースを観ながらあぁだこぅだ言うのが大好きで、
今我が家で1番話題なのが、祖母と3才5才の姉妹が行方不明になった事件。
『あれは絶対父親の仕業だよ！』
『父親がいい！あんだけテレビで証言してるけど、実は犯人でしたって捕まるのが見たい！』
とかそんな話で持ち切り！！」

話題にしているのは、香川県坂出市のパート従業員・三浦啓子さん（58歳）と孫の山下茜ちゃん（5歳）、彩菜ちゃん（3歳）が大量の血痕を残し、行方不明になっている事件。連日のようにメディアが事件の経過や捜査の状況を伝え、父親の山下清さんがテレビのインタビューに答えているあの事件なりね。ブログのエントリーでは、まだ捜査中で犯人像も不明なままにも関わらず、「父親が犯人」と決め付けた上で、「父親がいい」とかなり不謹慎な発言をしていることが分かるなり。百歩譲って内輪でそういった話が出ること自体はままあるにしても、不特定多数に向けて発信しているブログ上で書いてしまうのは、あまりに不用意と言えるなりよね。

さほど有名なタレントではないこともあり、ブログが「炎上」したわけではなかったなりが、迅速な動きを見せたのは所属事務所。すぐにエントリーを削除した上で、1年間の芸能活動停止処分という、厳罰を下したなりよ。この処分を受けた星野奈津子は、放心状態だったと報じていたメディアもあったので、かなりのショックを受けている模様。そして所属事務所は「今回、所属タレント星野奈津子のブログにおきまして、大変不適切な文章を本人が載せてしまいました事により、御関係者並びにご愛読頂きました方々に多大なご迷惑をお掛け致しました事を心より御詫び申し上げます」と謝罪文を発表しているなりね。

星野奈津子は1987年生まれの20歳。いずれもちょい役なりが、前述の「1リットルの涙」や「時効警察」に加え、「着信アリ」「アテンションプリーズ」「僕の歩く道」「生徒諸君！」など、連続ドラマへの出演経験があるようなり。まだこれからというときに、1年間もの長期に渡って活動を自粛せざるを得なくなったのは、大きな痛手となりそうなりね。