アマゾン川支流に紛れ込んだミンククジラ、砂州で身動きとれず。

2007/11/21 12:46 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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インドのラプラタ川や、中国の揚子江、そして南米のアマゾン川には淡水イルカがいるそうですが、じゃあ「淡水クジラ」ってのはいるのでしょうか? まあ、イルカ自体がクジラ類の生物(性格には「哺乳綱鯨偶蹄目クジラ類ハクジラ亜目」だそうです)なので、淡水イルカ=淡水クジラ、といい切れないこともないのですが、ウォール真木がいいたいのは、要するにイルカのような小型じゃなくて、もっと大型のモノは淡水に住んでいないのか? という疑問でございます。

調べてみると、中国の長江で1980年に初めて捕獲された「白鰭河豚」というのが世界で2種類しか残っていない淡水クジラのひとつだそう。しかしこの動物、英文だと「the white-flag dolphin」となっているので、やっぱりこれもイルカ程度の大きさしかないのかもしれません。うーん、もっとシロナガスクジラみたいなのが川に生息していたらいいのにっ!(ムリだって……)

で、なぜにこんな他愛のないことを考えていたのかといいますと、先日ブラジルのアマゾン川支流で、なんと海に生息するはずの「ミンククジラ」が見付かったというニュースを聞いたからです。タパジョス川というこの支流は、なんと大西洋から1,600キロも離れているというから、このクジラが相当の距離を旅してきたのが判ります。どうやら群れからはぐれてしまった模様。

で、1匹で川をさかのぼっていたクジラなんですが、とうとうある日砂州に乗り上げてしまい身動きが取れなくなってしまいました。運よく人に発見されて、なんとか救出されたんだとか。体長5.4メートル、重さ12トンの巨体ですから、そりゃ何十人もの人々が救助に携わったに違いない。いやはやお疲れ様。

ところがこのクジラ。数日後また別の場所で砂州に乗り上げているのを発見されたのです。同じ過ちをまたしでかした模様。あーんーたーはぁぁぁ(汗)!!

結局、再度人々が炎天下の中この個体を水に戻すべく作業を進めているそうですが……。3度目はさすがに勘弁してもらいたいって感じでしょうか。とりあえず今度こそ浅瀬には近寄らず、川を下って海まで戻れることを祈っております。


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