2007年流行語大賞候補決定、「KY」「そんなの関係ねぇ」など。

2007/11/15 23:20 Written by コジマ

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今年3月に開業した東京ミッドタウンで15日、初めてのクリスマス・イルミネーションが点灯した。また、酉の市の開催や年賀状予約開始など、11月に入ってから年末ムードが一気に高まっているのだ。この季節になると、「十大ニュース」や「今年の漢字」などその年の世相を反映するものが発表されてくるけれど、その中の1つである「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補60語が決定したのだ。

昨年は、トリノ五輪で金メダル獲得したフィギュアスケートの荒川静香選手(引退)の得意技「イナバウアー」と、数学者・藤原正彦氏のベストセラー作品「国家の品格」からの「品格」が大賞に選ばれた。そのほかにも、「エロカッコイイ」「格差社会」「シンジラレナ〜イ」「たらこ・たらこ・たらこ」「脳トレ」「ハンカチ王子」「ミクシィ」「メタボリックシンドローム(メタボ)」がトップテンに入ったのだけど、今年になっても使われている言葉が多いことに驚かされるのだ。

さて、24回目となる今年の候補は、政治関係では柳澤伯夫厚労相の「産む機械」や故松岡利勝元農水相の「ナントカ還元水」、久間章生防衛相の「しょうがない」など、閣僚の失言が多い。こうしたことを受けて閣僚選任の際に叫ばれた「身体検査」も入っており、安倍内閣を指した「お友達内閣」や福田内閣の「背水の陣内閣」ネガティブな内容が多い。安倍晋三前首相を揶揄した「KY(空気読めない)」も選ばれているのだけど、同じアルファベット略語の「AY(頭弱い)」、「PK(パンツ食い込む)」などは入っていないのだ。

一方、スポーツ関連では、さまざまな問題が取りざたされたボクシングの内藤大助選手対亀田大毅選手から「サミング」「国民の期待に応えられました」の2語がノミネート。激動だった角界からは悲しい事件の代名詞となった「かわいがり」が選ばれ、バドミントンの小椋久美子、潮田玲子両選手の「オグシオ」、ゴルフの石川遼選手の「ハニカミ王子」などのニックネームも。前回トップテン入りした「ハンカチ王子」の斎藤佑樹投手(早稲田大)と同年齢の選手を指す「ハンカチ世代」も入っているのだ。

芸能関連では、お笑い芸人の小島よしおによる「そんなの関係ねぇ」と「オッパッピー」の2つが候補となっており、同じく今年ブレイクしたタカアンドトシの「欧米か!」、再ブレイクしたルー大柴が操る英語交じりの「(一連の)ルー語」、舞台挨拶の態度に批判が集中した沢尻エリカの「別に…」、中川翔子の「カワユス、ギザカワユス」などなど。美容家のIKKOが流行らせた「どんだけぇ〜」も選ばれているのだけど、それに対する「いかほど〜」は選からもれているのだ。

ほかにも、「赤ちゃんポスト」や「モンスターペアレント」、「ネットカフェ難民」、「大食い(メガ○○)」など、この候補を見るだけで2007年が振り返ることができるようになっている。この中からどの言葉がトップテン、そして大賞に選ばれるのか、12月3日の発表に注目なのだ。


☆2007 ユーキャン新語・流行語大賞 候補語

KY(空気が読めない)/産む機械/事務所費/ナントカ還元水/しょうがない/お友達内閣/背水の陣内閣/共生/マダム・スシ/そのまんまショック/(宮崎を)どげんかせんといかん/宮崎のセールスマン/身体検査/姫の虎退治/(消えた)年金/オグシオ/ハニカミ王子/かわいがり/サミング/国民の期待に応えられました/そんなの関係ねぇ/オッパッピー/どんだけぇ〜/欧米か!/ビクトリー、ビリーズブートキャンプ/千の風になって/がばい(旋風)/おしりかじり虫/別に…/干物女/格差婚/鈍感力/赤ちゃんポスト/1円○○(1円パチンコ、1円携帯)/鉄子/ミンチ偽装(偽装食肉)/ 猛暑日/ふるさと納税/モンスターペアレント/闇サイト/ネットカフェ難民/デトックス/カワユス、ギザカワユス/コンプライアンス/金属ドロ/チャイナショック、チャイナフリー/大食い(メガ○○)/フードファイター/ワーキングプア/(核施設の)無能力化/もてぷよ/不都合な真実/大人かわいい/ハケン/工場萌え/炎上/Dice-K/奪回/ハンカチ世代/(一連の)ルー語

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