日本ハムの「超隠し球」、元メジャーの多田野数人投手を獲得へ。

2007/11/13 12:12 Written by コ○助

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日本シリーズも終わり、FA権の話題が盛り上がる昨今のプロ野球なりが、FAと並んで大きな恒例行事がドラフトなりよ。10月3日に行われた高校生ドラフトに続き、11月19日にはいよいよ大学・社会人ドラフトが行われるため、各球団が指名を予定している選手に関する報道が活発になってきているなりね。話題が目立つのは、やはり各球団が上位で指名を行う「花形」の選手。今年は東洋大学の大場翔太投手や慶応大学の加藤幹典投手、愛知工業大学の長谷部康平投手あたりに人気が集中しそうで、自由獲得枠のない今年のドラフトでは、5球団とも6球団とも言われる「競合指名」が予想されているなりよ。

そうした「花形」の選手の陰で、ポツリポツリと話題が出てきているのが各球団がドラフトで指名を予定している「隠し球」的な選手。ほかの球団がマークしていなかったようなアッと驚く掘り出しモノの選手や、入団テストを受けに来た選手を下位で指名することが多いなりが、今年は日本ハムがあの元メジャーリーガーの多田野数人投手を指名する予定だと、スポーツニッポンが報じているなりよ。

同紙によると、今季の日本ハムは先発の柱が3本(ダルビッシュ、グリン、武田勝)しか安定した活躍をすることができず、4番手以降の先発投手の補強が急務。ドラフトでは当初、長谷部康平投手を指名する予定だったなりが、複数球団による競合が確実と見られているため、より確実に補強できる手段を模索していたなりね。そこで白羽の矢が立ったのがメジャーで15試合に登板(1勝1敗)の経験を持つ前アスレチックスの多田野投手だったなりよ。

多田野投手は、かつて六大学野球リーグで早稲田大学の和田毅投手(自由獲得枠でダイエー入り)と共に、「左の和田、右の多田野」と双璧をなす評価を受けていた逸材。大学通算56試合に登板、20勝16敗、防御率1.51という成績を残し、六大学野球リーグ歴代5位となる334奪三振も記録した本格派右腕なりが、ドラフト直前に週刊誌が「ホモビデオ出演疑惑」を掲載したことで、各球団がドラフト指名を回避してしまったなりね。国内での行き場を無くした多田野投手は、一念発起して日本を捨て、活躍の場を求めて米国へ。各球団の入団テストを受け、インディアンスとのマイナー契約を獲得、1Aからメジャーまで上り詰めたなりよ。

活躍に比例して注目度も高まり、結果、米国でも「ホモビデオ出演疑惑」が知られることに。2003年、インディアンスの本拠地クリーブランドの地元紙がこの疑惑を報じ、それを受けて「大学時代に(ホモセクシャル)ビデオに出たことがあり、とても後悔しています。当時は若くお金が必要でした。たった1度の過ちで2度と同じ間違いはしません」「ボクはゲイではありません。はっきりと真実を伝えたかった」と、メディアに対して重い口を開いたなりよ。結局、この潔い告白が米国では評価され、その後も普通にプレーを続けることができたなりね。

あれから何年も経ち、メジャーでも経験を積んで、「禊ぎ」は済んだはず。体質の古い日本のプロ野球だけに、もう二度とその世界には足を踏み入れることができないとの見方もあったなりが、日本ハムが指名となれば大学生時代に多田野投手が思い描いていた「夢」を掴むことができるなりね。ずいぶんと遠回りはしてしまったなりが、実力があるのは確か。プロ野球で活躍する姿も見てみたいものなり。どうか無事に、日本ハムが指名してくれますように……。

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