日常でよく使う映画のセリフ、1位は「ターミネーター」のあの名言。

2007/11/11 23:31 Written by コジマ

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毎年、星の数ほど製作されている映画だけど、その中でも「名作」と呼ばれるようになる作品はほんのひと握り。大きな賞を獲得したにせよしないにせよ、名作となるには内容はもちろんのこと、心に残るセリフも必要な条件と言えるのではないだろうか。

2005年には米国映画協会(AFI)が100周年を記念してさまざまなジャンルの「100選」を発表したのだけど、その中に「映画の名ゼリフ100選(100 MOVIE QUOTES)」というものがあるのだ。

そのトップ10を見てみると、

1. 「Franky, my dear, I don't give a damn」
(知らないね、勝手にするがいい)
―「風と共に去りぬ」(1939年)
2. 「I'm going to make him an offer he can't refuse」
(ヤツに文句は言わせん)
―「ゴッドファーザー」(1972年)
3. 「You don't understand! I coulda had class. I coulda been a contender. I could've been somebody, instead of a bum, which is what I am」
(違う! 選挙権を取れたんだ。多少は大きな顔もできるようになれた。見ろ、今の俺はただのヤクザだ)
―「波止場」(1954年)
4. 「Toto, I've got a feeling we're not in Kansas anymore」
(トト、ここはカンザスじゃないみたいよ)
―「オズの魔法使い」(1939年)
5. 「Here's looking at you, kid」
(君の瞳に乾杯)
―「カサブランカ」(1942年)
6. 「Go ahead, make my day」
(さあ、撃たせろ)
―「ダーティハリー」(1983年)
7. 「All right, Mr. DeMille, I'm ready for my close-up」
(デミル監督、クローズアップの用意ができたわよ)
―「サンセット大通り」(1950年)
8. 「May the Force be with you」
(フォースと共にあらんことを)
―「スター・ウォーズ」(1977年)
9. 「Fasten your seatbelts. It's going to be a bumpy night」
(シートベルトを締めとくことね。今夜は荒れるわよ)
―「イヴの総て」(1950年)
10. 「You talkin' to me?」
(俺にしゃべってんのか?)
―「タクシードライバー」(1976年)

なかなか多岐にわたって選ばれており、ぼくの大好きな「ゴッドファーザー」や「タクシードライバー」のセリフが上位に入っているのはうれしい限り。このほか、68位には登場人物だけでなく観ている人まで恐怖のどん底に突き落とした「シャイニング」の「Here's Johnny!」が選ばれている。

こうした名ゼリフとはちょっと趣向を変えて、「日常生活で最も頻繁に使用される映画のセリフ(Movie lines we use the most)」という英語圏ならではの調査結果が、英国映画協議会(UK Film Coucil)から発表された。

1位に選ばれたのは、「ターミネーター」で現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネガー扮する「T-800」が警察署の窓口で言い放った「I'll be back」(また戻ってくるからな)。シュワルツェネガーのトレードマークともなったこのセリフは、ちょっとした外出の際に部屋に残る人に向けて使われるなど、かなり多用されているみたい。この映画が公開されるまでは同様の“セリフ”として、太平洋戦争時にマッカーサー元帥がフィリピンから撤退する際に残したといわれる「I shall return」が有名だったけど、いまや「I'll be back」のほうがずっと有名になってしまったのだ。ちなみに、AFIの「名ゼリフ100選」でも37位に選ばれている。

2位は、AFIの100選で1位になった「風と共に去りぬ」の「Frankly, my dear, I don't give a damn」。「これから私はどうしたらいいの?」と言うスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)に、レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)が浴びせた無情の一言なのだけど、日常生活でこのセリフを言うシーンってそうそうないような気が……。でも、あまりにも有名なセリフなだけに、ジョークとして頻繁に使われているのかもしれない。

このほか、4位に「スター・ウォーズ」の「May the force be with you.」、6位に「タクシー・ドライバー」の「You talking to me?」、9位に「カサブランカ」の「Here's looking at you, kid.」など、AFIの100選で上位に選ばれているセリフが多くランクインしている。「カサブランカ」のセリフは歯が浮くようだけど、こちらも有名なだけに冗談として使われているのかも。10位に入った「ダーティー・ダンシング」の「Nobody puts Baby in the corner」(誰も“ベイビー”を離したりしないさ)は、04年に英国で調査された「映画史上最もクサいセリフ」の2位に選ばれているのだ。

日本映画だと、「荒野の七人」でもそのまま流用された「七人の侍」の「勝ったのは百姓たちだ…」なんかが名ゼリフとして有名だけど、あまり日常会話では使われそうにないのだ。日本だと「機動戦士ガンダム」や「ルパン3世」など、アニメのほうが多いのかもしれない。


☆日常生活で最も頻繁に使用される映画のセリフ トップ10

1. 「I'll be back」
(また戻ってくるからな)
―「ターミネーター」(1984年)
2. 「Frankly, my dear, I don't give a damn」
(知らないね、勝手にするがいい)
―「風と共に去りぬ」(1939年)
3. 「Beam me up, Scotty」
(スコッティー、転送してくれ)
―「スタートレック」(1979年)
4. 「May the force be with you」
(フォースと共にあらんことを)
―「スター・ウォーズ」(1977年)
5. 「Life is like a box of chocolates」
(人生はチョコレート箱のようなもの)
―「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1995年)
6. 「You talking to me?」
(俺にしゃべてんのか?)
―「タクシードライバー」(1976年)
7. 「Show me the money」
(金を稼げ)
―「ザ・エージェント」(1996年)
8. 「Do you feel lucky, punk?」
(それでも賭けてみるか? どうだ?)
―「ダーティーハリー」(1971年)
9. 「Here's looking at you, kid」
(君の瞳に乾杯)
―「カサブランカ」(1942年)
10. 「Nobody puts Baby in the corner」
(誰も“ベイビー”を離したりしないさ)
―「ダーティ・ダンシング」(1987年)

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