ディズニーが日本の携帯電話に参入、来春にも「第5」のキャリアに。

2007/11/11 15:18 Written by コ○助

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10月30日、携帯電話事業への参入を予定していたアイピーモバイルが破産の申し立てを行い、NTTドコモ、au、ソフトバンク、イー・モバイルに次ぐ「第5」のキャリアがサービスを提供することなく消滅(ツーカーは来年3月に事業終了となるので含まず)。当初、2005年11月に総務省が事業認可の免許を3社に交付したことから、順調にいけば既存3キャリアを加えた6キャリア体制になるはずだったなりが、結果としてはソフトバンクはボーダフォンを買収(新規免許は返上)、アイピーモバイルは破綻と、残念ながら増えたキャリアはイー・モバイルだけという、「競争を活性化させ、利用者の選択肢を広げる」との総務省の狙いは不完全燃焼の形になってしまったなりね。

アイピーモバイルの破綻後、しばらくは新規参入するキャリアの予定がなくなってしまい、利用者の選択肢はさほど広がらない状態が続くことになるなりが、そんな国内の携帯電話市場に意外な「黒船」が、突如やって来ることが明らかになったなりよ。その「黒船」の名はディズニー。自前でアンテナや基地局を設置して通話エリアを広げていく方式ではなく、ソフトバンクの通信網を借りる「MVNO方式(仮想移動体通信事業者)」で、来春から国内「第5」のキャリアに名乗りを上げることになったようなり。日本における「MVNO方式」での携帯電話事業参入は初めて。

ディズニーが予定しているサービスは、通信網こそソフトバンクの設備を使用するなりが、通信料や料金プラン、各種サービス、そして端末もすべて独自のものを用意(ソフトバンクと共同開発)。販売網はソフトバンクのショップなどを活用することで、ゼロからキャリアを立ち上げるよりも、少ない投資でサービスを展開できるなりよ。また、これまで個々の端末に「内蔵コンテンツ」としてディズニーの待ち受け画像や着信音などが提供されるケースはあったなりが、キャリアとして参入することで、端末やサービスなど、全面にディズニーキャラクターを押し出せるようになるなりね。日本でも絶大な人気を誇るディズニーブランドだけに、ファンにとってはたまらない携帯電話が登場することになるなり。

ディズニーは、昨年6月から米国で「Disney Mobile」と名付けられた「MVNO方式」による携帯電話サービスを提供していた(2007年12月31日で終了の方針)なりが、米国の携帯電話は通信速度が日本ほど速くなく、リッチなコンテンツが提供しにくいため、待ち受け画像や着信音以外の独自色を打ち出せずに苦戦を続けていたなりね。日本では充実したコンテンツ環境を活かし、携帯電話向けの動画配信や着うた、アプリなどにも積極的に乗り出す考えのようなりよ。

もし「MVNO方式」での新規参入がうまく機能すれば、「ディズニーに続け」と言わんばかりに、ほかの企業も参入を検討する流れができるかも。利用者にとっては選択肢がグッと広がるのは喜ばしいことなので、まずはディズニーの挑戦が成功するかどうか、注目しておきたいところなり。

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