軽自動車だから軽油? ガソリン値上げの余波で誤給油が急増。

2007/11/04 19:51 Written by コジマ

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原油価格の高騰から、近年は価格上昇が続いているガソリン。11月1日にも10円程度の値上がりをした。All Aboutの「原油価格はなぜ上がる?」では、原油価格高騰の原因として、経済発展の著しい国からの需要が上がっていること、産出国の政情が不安定なこと、米国で相次ぐハリケーン被害、将来の値上がりを見越して買い占めていること―の4点が挙げられている。灯油の価格まで値上がりしており、この冬は家計にかなりの打撃を与えそうなのだ。

ガソリンの値上げは食料品などの生活関連品や旅行の代金にも影響しているのだけど、最も直接的なダメージを受けているのはやはり自動車に乗る機会の多い人々。ぼくは月に1度乗るか乗らないかくらいなのだけど、車を日常の足として使っている人にとってはかなりの痛手のよう。車以外の交通機関がほとんどない地方に住む友達も、この値上げを嘆いていたのだ。

こうした中で、ガソリンと軽油を間違えて給油して車が動けなくなるというトラブルが東海地方を中心に増加しているのだとか。誤給油が起こっているのは、自分で給油するセルフ式スタンドばかり。単なる取り違えだけでなく、「軽自動車だから燃料は軽油だと思い込んでいた」という人もいたようで、軽油のほうが安かったから給油している例もあるのだそう。

ガソリンはガソリン車用、軽油はディーゼル車用で、ガソリン車である軽自動車ももちろんガソリンが燃料となる。ところが、「軽」という文字のために「軽油は軽自動車用」だと思い込んでいる人は少なくないみたいで、コトノハでは「軽油って、軽自動車用だと思ってた」で「○」と回答している人も少なくなく、こうしたことを初めて知ったというブログも散見される。「Yahoo!知恵袋」でも、「ガソリンスタンドにある『軽油』って何の車に入れるものですか? 軽自動車ですか?」という質問が投稿されているのだ。

また、昨年2月にはTBSニュースが「軽自動車は、ガソリンに比べ税金の安い軽油を利用することや〜」という報道をしてネット上で話題になったのだけど、このときも多くの人が勘違いしていたことや、ガソリン車に軽油を入れて動かなくなった経験を語っていたのだ。たしかに教習所で習わなかった(と思う)し、これまで通常のガソリンスタンドで給油していた人がセルフ式スタンドを初めて利用すれば、こうした間違いが起きても不思議ではないかも。

ガソリン車に軽油を入れるとエンジントラブルが発生し、燃料を全部抜き取らなくてはならなくなる。逆の場合ほど多くはないみたいだけど、エンジンにダメージを与えて部品交換が必要になることもあるのだそう。

一部のセルフ式スタンドでは軽油に「ディーゼル」という表示をしているようだけど、ガソリン代の高騰でセルフ式スタンドの利用者の増加が予想されている今後、表示を徹底しないと誤軽油はさらに増えそうなのだ。

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