マーク・クルーン投手が「途方もない額」要求、横浜と交渉決裂も。

2007/10/24 09:28 Written by コ○助

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横浜の絶対的な守護神として、2005年からの3年間で145試合に登板、8勝8敗84セーブ、防御率2.84の成績を残しているマーク・クルーン投手。日本最速161kmのストレートをビシビシと投げ込む快速球男のダイナミックな投球は、横浜ファンのみならず、多くの野球ファンを魅了して止まないなりよね。防御率が示すとおり、意外とヒットを打たれ、失点するシーンも見られるなりが、マウンドでの存在感や迫力はかなりのものがあるなりよ。

それだけに、横浜にとっては手放してはいけない選手。優良なストッパーを求める球団は多く、スポーツ紙に「クルーン獲り」の文字が躍ることも珍しくないだけに、早々に来季の契約交渉をスタートさせているなりね。2005年オフに2年総額4億円の条件で契約を結んでいるため、横浜が新たに提示したのは単年なら年俸3億5000万円、2年なら総額5億5000万円という条件。複数年のほうはリスクが高いとはいえ、少し金額的に抑えている気もするなりが、単年のほうは75%アップと、球団の誠意も感じられるなりよ。

でも、クルーン投手が要求しているのは2年総額8億円のようで、佐々木球団社長曰く「途方もない額」(スポーツ報知より)。球団の提示とは2億5000万円もの開きがあり、そう簡単にはこの溝を埋められなそうな感じではないなりね。クルーン投手の実力は認めつつも、「年俸4億円のストッパー」が本当に必要なのかどうか。仮にこの条件で契約したら、ファンの間でも議論が起きるのは必至なりよ。まあ、横浜はかつて年俸6億5000万円のストッパー(佐々木主浩投手)を抱えていたことのある球団でもあるなりが……(その年の佐々木投手の成績は9試合に登板、0勝3敗4セーブ、防御率9.00)。

ただ、クルーン投手は2005年オフにも契約交渉で爆弾要求をした過去があるなり。1年目のシーズンで55試合に登板、3勝2敗26セーブ、防御率2.70の成績を残し、自信を持ったクルーン投手は球団に3年総額9億円の破格の条件を要求。さすがに外国人選手の長期契約はリスクが高いと判断した横浜は2年総額4億円を提示したわけなりが、このときは意外とあっさり提示の条件で契約したなりね。そういう意味では、今回の2年総額8億円の要求も交渉の駆け引きと見ることもできるなり。

とはいえ、クルーン投手と横浜の交渉が決裂となれば、今オフは巨人や阪神が獲得に動くとの噂もチラホラ。クルーン投手が公式ページで「たくさんの僕のファンやベイスターズファンのみんなが、僕がジャイアンツに移籍するのではないかという新聞記事を読んでいると思う」と触れていることからも、クルーン投手が他球団の動向を意識しているのは間違いなさそうなりよ。また、同じく公式ページには「ベイスターズファンのみんなには、野球には時にはつらいビジネスの面もあるということを理解してもらいたい」とのメッセージも公開されている点は、気になるところなり。

残留か、決裂か。交渉の行方に注目なりね。

◎マーク・クルーン投手の米国時代は…
クルーン投手は1973年生まれの34歳。1991年にドラフト2巡目でメッツに入団し、将来を嘱望された投手だったなりよ。ただ、周囲の期待とは裏腹になかなか才能を開花させることができずに、4年間はマイナー暮らし。その後、パドレスに移籍した1995年にメジャー初昇格を果たしたものの、ここでもあまり実績を残すことができずに、レッズ、パドレス(出戻り)、ロッキーズとチームを転々としていたなり。非公式ながら、マイナー時代には101マイル(約 162.5キロ)を投げたとも言われており、もともとストレートの球速は目を見張るものがあったなりが、それだけではメジャーでは通用しなかったなりね。メジャーでの通算成績は26試合に登板し、0勝2敗、防御率7.43。マイナーの通算成績は347試合に登板し、41勝49敗69セーブ、防御率 4.06。

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