パイレーツは想像上の悪者にあらず? 世界的に被害が増加中。

2007/10/17 09:38 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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海賊といえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」といった映画や、「ピーターパン」などのおとぎ話に出てくるイメージですよね。個人的にはジョニー・デップ演じるジャック・スパローがかなり好きですが(笑)。しかし彼らは想像上の登場人物であります。それに実際に船旅の途中、大海の真ん中で出会うのは、あまり嬉しくないだろうし……。

しかし海賊は本当に現在でも「活躍」しているそうで、近年その被害が増加しているのだとか。英国に本部を置く「International Maritime Bureau(国際海事局)」が発表している統計によると、2007年の1月から9月にかけての全世界における海賊被害は、前年の同期と比べて14%も上昇。海での犯罪は着実に増えているのです。

国際海事局によると、今年初めから先月までに198件の被害が報告されたそうで、船のハイジャックが5件、乗組員の誘拐が63件、そして襲撃によって命を落とした人も3人いるとか。被害が最も多いのがインドネシアで、特にマレー半島とスマトラ島を隔てるマラッカ海峡は、海賊の格好の「漁場」となっているそうです。しかし近年、アジア地域以上に海賊襲撃の増加率があるのが、アフリカのソマリアとナイジェリア沖だそうです。昨年8件だった被害が、今年は26件まで増加し深刻な問題となっています。

この被害を受けて、商船会社や各国の政府もセキュリティの強化をしているそうなんですが、もうひとつの問題は、海賊を捕まえても多くの国では彼らを厳しく裁く法律が制定されていないのです。そりゃ海賊、調子に乗ってどんどん過激になるわな……。

とりあえず海という逃げ場のない所で襲われるのは、勘弁してほしいです。ってか、セントルイスに住んでいるウォール真木が、海に出ることはあまりないから余計な心配なんだけど(笑)。

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