ランニングシューズの機能は安いほうが優秀、英研究により判明。

2007/10/13 14:21 Written by コジマ

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運動に街歩きに、普段履きの靴として重宝するスニーカー。希少な種類や年代物などはコレクションにもなっており、趣味として部屋に飾る人も少なくない。特に、1980年代のナイキ「エア・ジョーダン」や90年代の「エアマックス」(特に95年モデル)は、社会現象になるほど人気だったのだ。

こうしたハイテクスニーカーはどんどん進化しており、日本ではあまり受けなかったナイキの「ショックス」シリーズやアディダスの「a3」シリーズなど、ソールにバネが付いたものが海外では人気となっている。ちなみに、「a3」は「ショックス」にあまりに似ているため、訴訟問題に発展しているなのだ。

こうしたスニーカーの機能は、もともとシビアに高い機能が求められる競技用のために開発したものが多く、競技用シューズには最先端の機能が装備されている。その競技用シューズの中でも、一般の人にとって最も身近なのがランニングシューズではないだろうか。ランニングは軽い運動のように感じるけど、実際には足が地面に着く瞬間は体重の2.5倍の衝撃がかかるのだそう。それを和らげてくれるランニングシューズは、トップランナーから趣味で走る人までのすべてのランナーとって重要な存在なのだ。

ランニングシューズには軽量化や衝撃吸収など走るために特化した機能が満載されており、アディダスからはセンサー付きで話題となった「adidas_1」も発売されている。この「adidas_1」は250ドル(約2万9000円)もするのだけど、やはり高い機能を求めるならば値段も高くなってしまうのだ

しかし、値段の高いランニングシューズが必ずしも安いものより高機能だとは限らないという研究結果が、英国から発表された。この調査を行ったのは、英ナインウェルズ病院動態解析研究所。ダンディー大学付属の機関なのだ。研究者たちは、名前を伏せた3社のランニングシューズを、40〜45ポンド(約9500〜1万700円)、60〜65ポンド(約1万4300〜1万5500円)、70〜75ポンド(約1万6700〜1万7900円)の価格帯に分け、若年男性43人に研究室内の通路20メートルを歩行してもらい、シューズが足底への衝撃をどれくらい和らげるかを調べた。また、43人のうち9人には、歩行と比較するためにランニングマシンを使ったテストも行っているのだ。

その結果、高価格帯のシューズよりも低価格帯や中価格帯のシューズのほうが衝撃を和らげてくれるということが分かった。同等だとしても価格の低いほうがお得だけど、高いほうが衝撃吸収機能が劣るというのは驚きなのだ。残念なことに、どのメーカーのどの製品かは発表されていない。

最適なランニングシューズは、足の形から歩幅、癖、骨格など、人によって千差万別。見た目や高機能も大切だけど、やはり自分に合ったシューズが一番のようなのだ。それだとオーダーメードが一番のような気もするけど、値段が張るうえにいろいろと問題があるのだそう。「プロが教えます。!正しいランニングシューズの選び方!」というブログでは、さまざまなシューズ選びの知識や製品の評価などが掲載されているので、ご参考までに。

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