「プレステ3」に1万円安い新モデル、「プレステ2」との互換機能削除。

2007/10/10 08:27 Written by モノメトロ編集部

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豊富な「プレイステーション2」資産を活かせるハードという意味でも、本来は次世代ゲーム機争いの頂点から一番近い場所にいたはずの「プレイステーション3」。でも、昨年11月の発売から聞こえてくるのは「価格が高い」の声ばかりで、あれよあれよと言う間に、任天堂の「Wii」に出荷台数で圧倒的な差を付けられてしまった。この状況を改善し、「Wii」を猛追するべくソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は大胆な値下げ策を実行。従来のウリでもあった「プレイステーション2」との互換機能など、一部機能を削除した廉価モデルを11月11日から発売することになった。価格は39,980円。本体色はクリアブラックと、新色のセラミック・ホワイトの2色。

新型の「プレイステーション3」は、HDDが40GBの「中位モデル」。これまで60GBの上位モデルと20GBの下位モデルの2種類がラインアップされていたが、40GBモデルはちょうどその中間という位置づけだ。SCEJによると「PS3専用ソフトウェアをはじめとした高品質のインタラクティブコンテンツや、ネットワーク経由でお楽しみいただける機能・サービスはそのままに、ユーザーの皆様にお求めやすい価格でご提供する」モデルだという。

従来モデルからゴソッと削除された機能は、「プレイステーション2」との互換機能、メモリカードスロット機能、SACD読み出し機能の3つで、ほかに USBポートが4つから2つへと減少している。ただ、大手のゲームメーカーからも、依然として「プレイステーション2」の新作が発売され続けている状況の中で、「プレイステーション2」との互換機能を削除するのは「魅力減」と捉えるゲームユーザーも少なくない。次世代ゲーム機への移行を急ぐSCEJと、開発費高騰で「プレイステーション3」向けのゲーム開発がなかなか進まないゲームメーカー、現状を楽しみたいゲームユーザーと、それぞれの思惑に多少なりともギャップがありそうだ。

なお、10月17日には従来モデルの値下げも実施。20GBモデルは44,980円に(5,000円値下げ)、60GBモデルはオープンプライスから54,980円に変更となる。「プレイステーション3」は昨年9月、発売前に一度値下げをしていることから、今回が2度目の価格改定だ。

ちなみに、10月17日からは60GBと20GBの従来モデルの新規購入者を対象に、11月11日からは 40GBの新モデルの新規購入者を対象にBDビデオ特別版「スパイダーマン3」のプレゼントキャンペーンを実施する。プレゼント枚数は合計20万枚。この機会に「プレイステーション3」の購入を検討してみてはいかが?(モノメトロ編集部)

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