お出かけも可能、ペイントボール用1人乗り戦車が英国で話題に。

2007/10/06 22:36 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


1980〜90年代に大流行したエアガン。ぼくが小中学生だった頃はサバイバルゲームよりもこれを使った「ケイドロ(ドロケイ)」が流行ってて、毎回10〜20人も参加していた。刑事と泥棒という設定に銃が加わることで、緊張感がさらに増していたのだ。

しかし、全国でエアガンによるケガが相次ぎ、ぼくらの学校でも目に入ったため失明寸前になったこともあって禁止されてしまい、だんだんと下火になっていった。犯罪への利用もあって、今年2月にはパワーの強いエアガンは銃刀法の対象となっている。

一方、米国や英国などでは、サバイバルゲームの元となった「ペイントボール」という17ミリの塗料弾を使った競技が現在も盛んに行われており、プロリーグができるほどスポーツとして認められているのだとか。ペイントボールの進化系である「Xボール」という競技は、世界選手権が米国でテレビ放映されたのだ。

このペイントボールで使う塗料弾を発射する戦車が発売され、英国で話題になっている。英ファントラック・リミテッドが製造した「Paintball Panzer」というもので、サイズが106×122×183センチの1人乗り超小型戦車。軍用の戦車ながら、人がちょこんと乗っている姿はかわいく、まるで遊園地の乗り物みたいなのだ。

実はペイントボールの世界では戦車が導入されることがしばしばで、ペイントボールタンクのみの競技もあるのだそう。「ウィキペディア」の英語版には、「Paintball tank」という項目が設けられているのだ。それによると、これまでのペイントボールタンクは自動車やゴルフカートなどをベースにしているのだけど、今回の「Pantball Panzer」は基本からペイントボール専用に作られたもの。元英空軍技術者の設計で、本物のキャタピラが付いていることや、操縦者と砲手が別々にならない点が画期的なのだとか。砲身の発射性能も、1秒間に15発と高く、「ウィキペディア」に掲載されている他のペイントボールタンクと見比べるとかっこよさが際立っているのだ。

YouTubeにアップされている同社の動画を見ると、草むらでも砂地でも急勾配でもガンガンとのぼっていっている。英紙デイリーメール電子版に掲載されている写真では前部が浮いているので、スピードもなかなかみたい。エンジンはホンダ製のものを使っているのだ。

この「Paint Panzer」は、英国内ではナンバープレートを付ければ公道でも走れるそうなので、ちょっとしたお出かけや買い物にも使えるのだ。完全受注生産制で、価格は8000ポンド(約190万円)。オリーブやさまざまな迷彩色など6色が用意されており、注文から3カ月で納品してくれるとのこと。日本では一般道で走ることはかなわなそうだけど、広い私有地を持っている人ならカート代わりに活用できそうなのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.