ダイエットに最も効果があるのは「お金」、米の研究で明らかに。

2007/09/26 16:50 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ダイエットの経験がある方に質問。「ヤセよう!」決心したきっかけって何でしたか? 「ジーンズがきつくなった」、「自分の後姿が写った写真を見て愕然とした」、「彼氏(又は彼女、夫、妻など)から太ったといわれた」、「高血圧の上、糖尿の気もあると医者から注意された」……などなど、人それぞれの辛い理由があったのではないでしょうか?

ちなみにウォール真木の場合、ダイエットの経験は何度かあれど、

「子供生んだら『体重』は元に戻ったのに、『体型』が変化した」

ってのが一番イタい経験でしたねぇ(涙)。たるんだ体を引き締めるため、必死でジム通い。今は運動自体が楽しいですけど、最初は辛かった。毎日、体中が筋肉痛。

ところで、ダイエットを達成するための動機として、一番効果があるのって何でしょう? サイズの合わなくなった洋服をもう一度着たい、健康になりたい、「太ったね」といった相手を見返してやりたい、いろいろあるとは思うのですが、「現金報酬」という動機も、かなり効果が高いのだとか。

これは「RTIインターナショナル」という米国の調査会社が実験して判明した事実。ノースカロライナの複数の大学に勤める、「太り過ぎ」だと認定された200人を対象に、ダイエットとお金の関連性について調べました。人々を3つのグループに分け、それぞれ「ヤセたら体重の1%の減量ごとに7ドル与える」、「ヤセたら体重の1%の減量ごとに14ドル与える」、そして「ヤセても奨励金ゼロ」という条件を出してダイエットに励むように依頼したのです。方法は個人の自由にまかせました。

すると「ごほうび」に現金をもらえたグループでは、もらえなかったグループと比べて断然、減量の成功率が高かったのです。そして奨励金が高くなれば、なるほどダイエットに成功した人が多かったとか。へえぇぇぇ(感心)。

「お金のためならヤセられる」、ちょっと横着な感じもする人間の行動パターンではありますが、でも利用度はありそうです。例えば、とある医療保険会社が太った人に対し、ヤセたら奨励金を出すとしましょう。奨励金がコストとして負担になりますが、でも顧客が報酬に釣られて減量に成功した場合、その顧客は肥満に関連した疾患のリスクが低くなります。保険会社も医療費の支払いが少なくなり、結果的には得することに。

また国家レベルでも、現金による「ごほうび」制度を取り入れることで、市民の太りすぎに歯止めをかけることが出来るかも?

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