10カ国語対応のECサイト「Youbuy」、外国人も日本人も利用可能。

2007/09/19 23:09 Written by コジマ

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外国人が日本で暮らす際に最も障害となるのが、言葉の壁なのだそう。よく「日本人は世界で一番難しい言語をしゃべっているのに、なんで世界一簡単な英語が話せないんだ?」なんて外国人に言われるけど、日本語の難しさはネイティブのぼくらも認識できるほどではあるのだ。

こうして言語の壁に悩む在日外国人にとって心強いショッピングサイト「Youbuy」が9月14日オープンした。自身もトルコ出身の在日外国人であるアイディン・ヤヒヤ氏とオズジャン・メテハン氏が設立したE-BUYという会社が運営しているサイトで、対応言語は、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル国旗で表示)、トルコ語、イタリア語のなんと10カ国語。食品からアパレル、家電、書籍までさまざまなカテゴリーがそろえられ、それぞれの国のものはその国の言語に対応しているのだ。

自分の国のものを食べたいと思っても、手に入れる手段が分からなかった在日外国人にとって、理想とも言えるサイト。また、国際電話に使うプリペイドカードや国際結婚について書かれた書籍などを販売している点も、便利なのではないだろうか。出店者は言語を選んで出すことができ、海外からの注文を受け付けることも可能なのだ。

日本在住15年のアイディン・ヤヒヤ氏らは、サイト開設の経緯として「わたしの周りの在日外国人も買い物に困っている人が多く、多言語対応のECサイトを作ろうと思った」とITmediaに語っている。

しかし、これが日本人にとってもなかなか面白いサイトとなっている。外国の珍しい商品が集まっていて、それを地元出身の人たちが利用していることによって、その国の商品の中でもいいものが自然と分かってくるのだ。食品はもちろん、現在は店舗構築中となっているのだけど、「おもちゃ・ゲーム・ホビー」はとても興味深い。

今後、在日外国人向けのフリーペーパーやイベントなどでプロモーションし、「YoubuyをGoogleやYahoo!のような世界的ブランドにしていきたい」(ITmediaより)としているヤヒヤ氏、年内にモバイルサイトを立ち上げて、来年にはオークション機能も追加する予定なのだとか。ちなみに、日経ビジネスによるとヤヒヤ、メテハン両氏はイスラム教徒だそうで、ランチミーティングを開催してもラマダン(断食月)中は当然ながら食事に手をつけないそうなのだ。

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