「ファイナルファンタジー」の映像盗作、韓国歌手のPVに当局がメス。

2007/09/04 20:54 Written by コ○助

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「ドラえもん」にそっくりな「トンチャモン」や、「マジンガーZ」とほぼ同じ「テッコンV」など、ネットの普及によって日本でも知られるようになった韓国のパクリ作品の数々。アニメやマンガに止まらず、ネットにはテレビのバラエティ番組や商品パッケージ、企業ロゴに至るまで、日本のオリジナルと、韓国の盗作モノとを比較する話題が溢れているなりよ。

パクられた「被害者」側の日本の企業は、こうした状況を黙認するか、泣き寝入りするケースがほとんどなりが、毅然と訴訟を起こした例もいくつかあるなりね。近年だと、コナミが「ダンス・ダンス・レボリューション」や「実況パワフルプロ野球」の著作権を侵害したメーカーに販売(配信)差し止めを求めた訴訟が有名。前者は勝訴、後者は敗訴の結果となったなりが、韓国で著作権侵害が横行している実態を、日本でも認知するきっかけになった一件だったなり。

そして、今年4月。今度はスクウェア・エニックスが韓国で訴訟を起こしたなりよ。韓国の人気歌手IVYが歌う「誘惑のソナタ」のプロモーションビデオが、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」に登場するシーンを盗作しているとして訴訟に踏み切り、ソウル地裁もこの訴えを認めて放映禁止仮処分の判断を下したなりね。IVYの所属事務所ファントム・エンターテインメントは、盗作ではなく、あくまでも「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」へのオマージュであるとの強硬な姿勢を貫いていたようなりが……。

動画を見比べてみると、酷似という言葉を通り越して「同じ」だということがよく分かるなり。登場するキャラクターの衣装や雰囲気、風景、動き、そしてカット割りに至るまで、何から何まで同じといった印象。ファントム・エンターテインメントがオマージュと主張する割には、映像内外のどこにも「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」に対する言及がなく、盗作だと言われても仕方のない作りになっているなりね。

こうして裁判所の判断により「誘惑のソナタ」は放映禁止となったわけなりが、さらにもう一歩、事態は進展を見せているなりよ。フジテレビの報道によると、韓国の検察当局も捜査の結果、盗作だと結論づけ、ビデオ製作会社を著作権法違反容疑で起訴したそう。日本の常識に照らし合わせると、著作権に対する国の判断が比較的寛容に見える韓国なりが、今回は検察も動いたように、ちゃんとした対応を見せているなりね。

著作権侵害だと気が付きながらも、対応を躊躇している日本企業は少なくないだけに、こうした事例が積み重なっていけば、徐々にでも状況は改善されていくかも。見過ごしていて良いはずがないので、どの企業も毅然とした対応を続けて欲しいものなり。

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