世界陸上で室伏広治がまさかの6位、池田久美子は予選落ち。

2007/08/27 23:58 Written by コジマ

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1980年のモスクワ五輪に日本を含む西側諸国がボイコットしたことにより、1983年から始まった世界陸上選手権。五輪と並ぶ大会に成長し、現在では五輪をしのぐほどの国や地域が参加している大会なのだ。91年から隔年で行われているためか、世界記録が多く出ることでも注目されている。

五輪とワールドカップ同様、世界が熱い視線を送るこの大会、11回目となる今年は大阪の長居スタジアムで8月25日から行われている。日本で開催されるのは91年の東京大会以来の16年ぶりで、今大会は翌年に北京五輪を控えているため、前哨戦としての意味合いも持っているのだ。

開会式後に行われた男子マラソンでは、ケニアのルーク・キベト選手が2時間15分59秒というローペースで優勝。日本勢は、競技場手前まで3位につけていた尾方剛選手がスイスのビクトル・ロスリン選手やエリトリアのヤレド・アスメロン選手に抜かれて5位、大崎悟史選手が6位、諏訪利成選手が7位などメダル獲得はならなかったものの、この3選手による団体(大会種目外)では3連覇したのだ。続く26日には100メートル決勝が行われたのだけど、日本期待の朝原宣治選手が準決勝で敗退。注目のタイソン・ゲイ選手(米国)と世界記録保持者のアサファ・パウエル選手(ジャマイカ)の対決は、ゲイ選手が9秒85で優勝。パウエル選手は3位に終わっている。

こうした中で、メダル獲得が確実視されていた室伏広治選手が、27日に行われた男子ハンマー投げ決勝に登場した。室伏選手はアテネ五輪で金メダルを獲得しているものの、世界陸上では01年に2位、03年に3位に終わっており、今大会で初の金メダルが期待されていたのだ(05年大会は体調不良で欠場)。1投目の76メートル94から3投目には80メートル38に伸ばして4位に浮上。しかし、その後は記録が伸びず、6投目で80メートル46を投げたものの、まさかの6位に終わってしまったのだ。とはいえ、入賞したため陸上選手としては北京五輪代表第1号に決定。五輪ではこの無念を晴らしてほしいのだ。1位はベラルーシのイワン・チホン選手で、初の3連覇を達成している。

一方、室伏選手の妹である由佳選手も女子円盤投げの予選に出場したのだけど、目標である55メートルに及ばない52メートル76で予選落ち。さらに、注目を浴びていた女子走り幅跳びの池田久美子選手も、温度によって色が変わる特注スパイクで臨んだものの6メートル42で予選落ちになってしまった。池田選手の涙は、見ているぼくらも悔しさが感じられたのだ。

このほか、女子短距離種目で日本人初の準決勝に進出した400メートルの丹野麻美選手は、今季自己ベストで日本記録にあと0.01秒に迫る51秒81を記録したものの、決勝進出は果たせなかった。男子1500メートルの小林史和選手も3分43秒64で準決勝敗退。男子走り幅跳びの醍醐直幸選手は両ふくらはぎがつるアクシデントに見舞われて予選落ち、男子1万メートルの竹沢健介選手は12位、前田和浩選手は17位だった。

室伏選手の6位はショックだったのだけど、最終日に行われる女子マラソンなどに期待したいのだ。また、気になるニュースとしてTBSの中継スタッフ約40人が食中毒になったことが報じられている。命には別状ないとのことで、ほっとひと安心なのだ。

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