スピルバーグ監督も絶賛、製作費1,800万円の映画ヒットで全米騒然。

2007/08/21 18:06 Written by コ○助

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莫大な製作費をかければ出演者もCGも華やかになり、広告宣伝にも多くの資金が投じられるので、ヒットの可能性が高くなるのは当たり前。でも、決してそれが成功への約束手形ではないのが映画の面白いところなりよね。過去に、大々的に「製作費○○億円」と触れ込むも、興行的に大失敗してしまった作品はいくつもあるなりよ。製作費1億3,700万ドルに対して全米の興行収入が3,200万ドルしかなかった映画版の「ファイナルファンタジー」とか……。

その逆、低予算で製作されながら、巨額の興行収入を獲得する作品もたまに出現するなりよね。近年では3万ドルの製作費で1億4,000万ドルの興行収入を得た「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」はあまりに有名なりが、ほかにも6万ドルの製作費で322万ドルを稼いだダーレン・アロノフスキー監督の「π」なども、「大成功」を収めた作品として高く評価されているなりよ。低予算でも、ストーリーやキャスト、演出の工夫次第では、傑作になる可能性は十分にあるわけなり。

米国の元ミュージシャン、ジョン・カーニー監督が製作した処女作「ONCE ダブリンの街角で」も、そんな低予算映画のひとつ。「アイルランドのダブリンを舞台に、男女のミュージシャンのラブストーリーを描いた音楽映画」(eiga.comより)という同作は、今年のサンダンス映画祭で絶賛され、ワールドシネマ部門の観客商を受賞しているなりよ。また、ダブリン国際映画祭でも観客賞を受賞するなど、先鋭的な映画ファンから熱い支持を得ているなりね。

ちなみに、米国の140スクリーンで限定公開されているなりが、すでに650万ドルも稼いでいるそう。これから日本を始め、世界各地で公開され、DVDなどのパッケージになることを考えれば、相当な金額を稼ぐのは間違いないなり。

気になるのはその内容なりが、「全米の批評家も、『レミーのおいしいレストラン」や「ボーン・アルティメイタム』などに匹敵するとすこぶる高評価」「映画監督の中でもファンが急増しつつあり、舞台となったダブリン出身のニール・ジョーダン監督(『クライング・ゲーム』『ブレイブ ワン』)はもちろん、あのスティーブン・スピルバーグ監督も『ONCE ダブリンの街角でのような小規模映画が、今から年末まで持続するほどたくさんのインスピレーション与えてくれた』と大絶賛」(eiga.comより)と、かなり期待が持てそうな評価が並んでいるなりよ。

日本では渋谷シネアミューズほかで10月下旬からロードショー予定。ひょっとしたら年末の話題をさらうかもしれない「ONCE ダブリンの街角で」、映画ファンはぜひ注目を。

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