映画「ザ・シンプソンズ」の吹替版キャストにファンが猛反発。

2007/08/17 17:10 Written by コ○助

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放送開始から15周年を迎え、意外にも(?)初の劇場映画版が公開されたアニメ「ザ・シンプソンズ」。主人公のホーマー・シンプソンを中心としたシンプソン家の面々と、スプリングフィールドの住人たち、そして時おり登場する大物ゲスト(ハリウッドスターやスポーツ選手ら)などが繰り広げる、シニカルな笑いと政治的な内容をも含んだ「大人のアニメ」として、日本でも長年愛されているアニメなりよね。コ○助も並び称されることの多い米国のアニメ「キング・オブ・ザ・ヒル」と共に、ケーブルテレビでよく見ていたクチなりよ。

この「ザ・シンプソンズ」の映画版「ザ・シンプソンズ MOVIE」は、米国では7月27日から公開され、公開3日間の興行収入は7185万ドル(約85億円)で見事に初登場1位を獲得。「国民的アニメ」だけあって、映画版への期待も公開前から高く、その期待がそのまま興行成績に反映された結果となったなりね。それだけに、来年予定されている日本での公開を心待ちにしているファンも多いなりが、8月14日に発表された日本語吹替版のキャストに対し、いま、異論が吹き荒れているなりよ。

では、まずは簡単に発表された日本語吹替版のキャストをまとめておくなりね。

◎「ザ・シンプソンズ MOVIE」に日本語吹替版キャスト
ホーマー(父):所ジョージ
マージ(母):和田アキ子
バート(長男):田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
リサ(長女):ベッキー

今回発表されたキャストは、WOWOWやFOXチャンネルで放送されていたテレビアニメ吹替版のキャストとは異なる面々。すでに「ザ・シンプソンズ」の世界に慣れ親しんできた旧来のファンからすれば、ホーマー役の大平透(ハクション大魔王や喪黒福造、ダース・ベイダーなどの声を担当してきた、日本を代表する声優)を始めとするテレビアニメ版のキャストが、恐らくは広告宣伝上の戦略によって有名タレントに交代してしまったことに、怒りを覚えないわけにはいかないようなりよ。

映画の日本語吹替版キャストが発表されるや否や、mixiには早速「シンプソンズ 声優の変更最悪」なるコミュニティが登場。8月15日に開設されたばかりなりが、すでに370人以上の人が参加をしているなりよ(17日17時現在)。そして、プロフィール画像を「芸能人の吹き替え反対」と書かれた抗議画像に差し替える運動や、配給元のFOXへの抗議運動、オリジナルの声優での公開を望む署名活動などを展開しているなりね。

近年アニメの声優に有名芸能人を起用する流れが定着してしまい、それが作品の世界観を崩してしまっているケースが目立つため、たびたび物議を醸しているのは皆さんもご存じのとおり。映画版が初めてのアニメ化となる作品ならまだしも、「ザ・シンプソンズ」はテレビアニメ版が何年も放送され、キャラクターの声も含めてひとつの世界観が完成している作品だけに、あえて過去の実績をリセットしてしまうような声優の変更は「ファン無視」と取られても仕方がないなりよね。果たして旧来のファンからの切実な願いは届くのか。FOXの対応に注目しておきたいところなり。

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