史上最高の出演者を堪能、サマソニ07東京公演レポート その2。

2007/08/15 21:27 Written by コジマ

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8月11、12の2日間に開催されたSUMMER SONIC 07のようすをお伝えしているレポート。ダイナソーJr.やクラクソンズ、ブラック・アイド・ピーズのステージを楽しんだ1日目に続いて、2日目の熱気をお届けするのだ。では、続きをどうぞ。

今年は2日間参加したため体力面を心配していたのだけど、自宅でぐっすりと休んだので体力も回復。こうして家に帰れる点が都市フェスの魅力の1つだということを、再確認した……のだけど、寝坊&渋滞でメインステージで朝イチに出演するジ・エネミーを見逃してしまったのだ。うーむ、無念。

気を取り直して、ザ・トゥワングのステージを観るためマリンスタジアムへ急行する。アリーナには入らず、スタンドで観覧。アグレッシブなアリーナもいいけど、スタンド席ものんびりしていてなかなか乙なのだ。トゥワングはアルバムで聴くよりずっとポップな感じだった。

トゥワングを観終わり、改めてビールで乾杯。米フィラデルフィア名物チーズ・ステーキを食べつつ、スタジアム周辺の店を物色しながらビーチステージをのぞきに行った。

砂浜に構えたビーチステージでは、シンガー・ソングライターのCaravanがオーガニックな演奏を行っていた。海、砂浜、スケートボードなどとも相性バッチリで、このステージもサマソニの魅力の1つとなっているのだ。この後のカヒミ・カリイを観たかったのだけど、UKのニューレイヴ勢のニューフェイス、ハドウケン!を観るためメッセへと移動する。

しかし、のんびりしすぎてマウンテンステージに到着した頃にはハドウケン!の演奏が終了。失意の中でつけ麺を食べる。しかし、これがなかなかうんまい! よく見たら、東京・大泉学園から東久留米に移転した人気ラーメン店くにがみ屋の出店だったのだ。

うまいものとの思わぬ出会いに落ち込んだ気分もちょっとは回復し、UKの爆音レイヴ・バンドのエンター・シカリをマウンテンステージで観覧。英国では毎回救急車が呼ばれるほど盛り上がるというライブパフォーマンスはさすがで、今年から広くなったマウンテンステージに多くの観客を集めていたのだ。ウワサの人間ピラミッドパフォーマンスは観られなかったけど。

エンター・シカリの途中で、ザ・フラテリスを観るためマリンステージへと移動。アリーナの入り口は大渋滞で、入場するまでにかなり時間がかかってしまった。「ヘンリエッタ」を聴き逃してしまったのだ。しかし、念願のフラテリス初ライブは本当に最高で、日本でもアルバムがバカ売れしただけあって、会場は大合唱&ダンスで多い盛り上がった。この後のブロック・パーティーやマニック・ストリート・プリチャーズよりもアリーナに人が入ってたなあ。

フラテリスで踊り疲れたうえに飲み物をもってこなかったので、スタンド席に避難した。ぼくらの座った席はちょうど日陰で、涼しい風が吹く中でビール飲みつつ焼そばやマンゴーカキ氷を食べながら、ブロック・パーティー〜マニックスのライブを悠々と楽しむことができたのだ。やっぱりスタンド席もいいなあ。

しかし、マニックスの途中で体がうずうずしてきたため、トイレ、ミネラルウォーター2本購入と準備を整えてアリーナへ移動。カサビアンはかなり前のほうで観られた。一昨年のサマソニのステージに、今年初めに東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた単独公演と、カサビアンのライブはかなり盛り上がりに欠けていたので心配だったのだけど、知名度が高まったためか観客の反応も最初から上々。日が沈むにつれてさらに盛り上がっていき、「クラブ・フット」や最後の「L.S.F.」では、スタジアムに大合唱が響きわたった。フロントマンのトム・ミーガンもうれしそうな顔をしていたのだ。それにしても、トムが登場したときにはオアシスのリアム・ギャラガーにそっくりでびっくりしたなあ。

カサビアンではしゃぎすぎて疲れ果てていたのだけど、続く本日のトリであるアークティク・モンキーズではさらに前へ移動。カサビアンでもそうだったのだけど、アークティックではさらに若い人女性の観客が増えた。女性が多いと前が観やすいので助かったのだ。演奏が始まると、その若者たちに交じってノリまくってしまった。アークティックはMCが少なく演奏も適当なところが目立ち、前日のヘッドライナーであるブラック・アイド・ピーズと対照的なステージだった。ヘッドライナーにはちょっと早すぎたかなという思いが一瞬よぎったのだけど、「ホエン・サン・ゴーズ・ダウン」のイントロ、アウトロを歌うフロントマンのアレックス・ターナーの姿が神々しすぎて、そんな考えも吹き飛んでしまったのだ。

例によって退場に手間取り、かすかに期待していたオフスプリングのステージは見逃してしまったのだけど、UKロック好きのぼくとしては2日目の出演者に大満足。いやはや、こんなUK祭りは二度と味わえそうにないかも。出演者とスタッフに感謝しつつ、来年もさらによいフェスになるよう、期待しちゃうのだ。

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