「頑張れ、朝青龍!!」、中田英寿氏が公式サイトで騒動に初言及。

2007/08/11 11:55 Written by コジマ

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ケガで夏巡業の休場届を出しながらも、故郷のモンゴルで行われたチャリティー・サッカーに出場していたことから大騒動に発展している横綱朝青龍の“仮病疑惑”。処分が下されても騒動は一向にやむ気配がなく、連日各所から上がる批判に謹慎中の横綱は心身ともに疲労困憊となっているようなのだ。

その批判は、横綱とともにイベントに参加していた元サッカー日本代表の中田英寿氏にも及んでおり、日本相撲協会内部では朝青龍と同罪だという声も上がっているのだとか。中田氏の所属事務所サニーサイドアップは「ご迷惑をかけたのか、大変恐縮しています。コメントを出して騒ぎを大きくしてもいけないですから…。どうしたらいいのか、中田も心を痛めているところです」(夕刊フジより)というコメントを発表。朝青龍の師匠である高砂親方にも、経緯の説明と謝罪が書かれたファクスを送っていたのだ。

一方で、サニーサイドアップは、2人は以前から面識がなく「こちらから、特に誘ったという経緯はありません。観戦にいらしたのは全くの偶然。イベントの話を耳にして、足を運んでこられたのでは」(同)としているのだけど、朝青龍の主治医である平石クリニックの平石貴久院長の「仲良しのヒデ君(中田英寿氏)に頼まれた子供たちのイベント。彼はヒデ君のために痛みをこらえて頑張った」(デイリースポーツより)という証言もあり、どちらが本当なのかよく分からない状況なのだ。この辺は、朝青龍がコメントしないとはっきりしなさそう。

こうした中、渦中の中田氏が自身の公式サイト「nakata.net」で、朝青龍騒動について初めて言及した。コメントしているのは8月10日付メッセージコーナーで、タイトルはそのままズバリ「朝青龍」。同氏は〈誤解を招くような行動には、もちろん問題はあったのだろうが〉としたうえで、〈今回の騒動は、外から見ている限り、ここぞとばかりに、メディアも朝青龍をいじめているようにしか見えない〉と批判。“仮病疑惑”報道についても、〈少なくとも朝青龍本人が、それを認めたわけでもないのに、仮病であると断定したかのような報道がされているように感じる〉としているのだ。ケガについては、〈朝青龍自身から腕をかなり痛めていると聞いた。食事の皿を取る時にさえ痛がっていた。〉のだそう。

また、巡業休場について当日は知らなかったようだけど、〈もし、どうにか耐え抜いてきたけれど、次の場所に向けて横綱の名にふさわしい取り組みをするためには、怪我を完治させるために、巡業を見合わすという選択もあり得ると思う。〉と擁護。そして〈友達と言わせてもらえるなら、朝青龍には、この騒動に負けることなく、一日も早く怪我を克服し、より一層強い横綱として土俵に戻ってきてもらいたいと思う。〉とし、最後は〈頑張れ、朝青龍!!〉とエールを送っているのだ。

朝青龍を誘ったかについては書かれていないものの、中田氏が出場しなければ日本で報道されることもなかったので、責任を感じているのかもしれない。ただ、腕(左ひじ)はともかく腰の疲労骨折については仮病の可能性がかなり高いようだけど……。とはいえ、過熱する批判報道はたしかに見ていて気分が悪くなるときがある。仮にも「急性ストレス障害」と診断されているわけだし。中田氏のコメントによって、多少は報道が沈静化するいいなあ。


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