ハワイで日本人だけ割増請求? チップの二重払いにご注意。

2007/08/08 23:57 Written by コジマ

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リゾート地として不動の人気を誇るハワイ。この夏休みに訪れる人も多いのではないだろうか。このハワイのレストランで、日本人だけ“割増料金”を請求されることが話題となっている。理由は、チップの習慣がない日本人からの取りはぐれを防ぐため。請求額に15%のチップ代を含めているのだ。しかし、チップを払う人からは二重払いになるケースも出てきており、日本人にだけ請求されることに不快感を抱く観光客も少なくないという。

日本でも「心づけ」や「茶代」などの形で存在するチップだけど、通常の飲食店ではそうした習慣がないためいくら払えばよいのか戸惑ってしまうことが多い。ぼくも米国を旅行したときは現地在住の友人に教えてもらったからよかったのだけど、インドを訪れた際はいくら出せばよいのか分からなくて、チップを渡したポーターさんに「こんなにもらっていいの?」と聞かれるほど払ってしまったのだ。

「地球の歩き方」の「ハワイの歩き方」によると、タクシーのチップは料金10〜15%で、スーツケースなどの荷物の出し入れを手伝ってもらった場合は1個につき別途1ドル、ホテルではポーターに1〜2ドル(ツアーの場合は含まれていることが多い)、ベッドメイキングには1人1日あたり1〜2ドル(散らかしてしまった場合は多めに)だそうで、ホテルでは紙幣を使うのがエチケットとしている。

さらにレストランの項目では、テーブルで食事した場合が15〜20%、自分で取りにいくビュッフェスタイルの場合が10%程度としており、伝票にチップ代が含まれている場合があることも紹介しているのだ。

米国でサービス業に従事する人の賃金はチップをもらえることを前提にかなり低く設定しているため、チップの取りはぐれは働く人たちにとって死活問題。日本人は習慣化していないためについ払いそびれることが多いため、日本人客だけに“割増請求”をするようになったのだとか。時事通信では「酔って騒いで確信犯的にチップを踏み倒す日本人観光客も多かった」というハワイ在住邦人のコメントを紹介している。

しかし、二重払いのケースが増加している点は問題で、「ハワイの歩き方」でも「伝票にチップの金額を書いていながらさらにチップを要求する悪質な店もあります」と注意を促している。日本では伝票をじっくり見ることをなんとなくはばかる風潮があるけれど、米国では計算間違いも多く、堂々とやっても店側は気分を害さないとのこと。「TIP」のほか、サービス・チャージを表す「S・C」や「Grantuity」の表記があった場合は支払わなくてもよいので、ハワイを訪れる予定の方は伝票をしっかりとチェックしたほうがよさそうなのだ。

ちなみに、カフェテリアのようなセルフサービス式のレストランや露店ではチップは不要なのだそう。

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