フライトキャンセルの理由は乗務員の泥酔、米ケンタッキーで。

2007/08/08 12:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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飛行機に乗る乗客としては、客室乗務員というのは食事や飲み物を運んでくれるだけでなく、いざという時に乗客を先導し、危険から遠ざけ安全を保証してくれる、頼りがいのある存在であります。いや、そうあるべきなのです……(汗)。

ところが先日ケンタッキーで起こった事件は、そういった信頼関係を思いっきり崩してくれるモノでした。アトランティック・サウスイースト航空に勤務するサラ・ミルズ容疑者(26歳)は、こともあろうか担当するフライトに泥酔したまま乗り込み、その状態を知った機長が離陸前にゲートまで飛行機を戻し、彼女を警察に引き渡すという騒ぎがあったのです。しかも機長に逆ギレした彼女は、彼に向かい、

「殺してやる!」

と叫んで暴れだしたとか。パイロットを脅したり、暴力を振るおうとしたり……。それだけでも迷惑な話ですが、飛行機内という場所が場所なだけに「テロ容疑」にもあたるとして現行犯逮捕されてしまったのでした。

……だから飛行機の中でヘタな発言しちゃいけないんだってば。何年か前、ただのゴミが入った袋を手に持って

「コレ、爆弾です」とふざけてアテンダントにいった乗客がその後、航空会社側から訴えられて、巨額の賠償を支払うことになったのを知りませんかね、ミルズ容疑者。

その後警察の取調べに対し、ミルズ容疑者は仕事前にジャック・ダニエルで酔っ払っていたことを認め、さらにその状態で車を運転して勤務先まで来たことも判明しました。その結果上記の容疑のほか、飲酒運転も逮捕内容に付け加えられたそうです。ちなみに彼女はつい最近アトランティック・サウスイースト航空に雇われたばかりなんだそうで、会社側にしても面接で彼女の仕事上の信用度を判別するべきだったんじゃないかと。

しかし一番の被害者はやっぱり乗客。ただでさえ客氏乗務員が酔っ払って騒動を起こした、というだけでもかなり怖いのに、彼女が逮捕されたことで、今度はフライトに要する乗務員が足りないと、なんとその便がキャンセルされてしまったのだとか。いやはやホント、ミルズ容疑者のお陰でとんだ災難を被りましたね……(涙)。

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