秋葉原の象徴的な存在、「ラオックス ザ・コンピュータ館」閉館か。

2007/07/31 19:05 Written by コ○助

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東京・秋葉原に、巨大なコンピュータ専門館として「ラオックス ザ・コンピュータ館」がオープンしたのは1990年のこと。まだ家電を中心とした販売店の力が強かった当時の秋葉原において、コンピュータ専門を謳う大型店の出店は、業界にも、消費者にも大きなインパクトを与える出来事だったなりよ。以降、「ラオックス ザ・コンピュータ館」は秋葉原の象徴的な存在のひとつとして、秋葉原を訪れる人たちから愛されてきたなりね。

でも、2000年前後から業績が徐々に悪化の一途をたどり始めたラオックスは、2004年にはMKSパートナーズ系ファンドの出資を仰ぎ、現在は経営再建中。それに加えて、2005年の「ヨドバシカメラ秋葉原進出」に備えて大規模なリニューアルを敢行したものの、まさにディープインパクトとも言える「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」が引き起こした地殻変動の波にさらされ、業績は頭打ちとなり、90年代ほど「ラオックス ザ・コンピュータ館」が話題になる機会もなくなってきたなりね。ただ、初期の頃からのユーザーからはその品揃えを評価する声も根強く、また、決して没落した……というわけではないと、擁護するユーザーも多いなりよ。

こうした流れの中、「ラオックス ザ・コンピュータ館」の地下で営業をしているメイドカフェ「めいどinじゃぱん」のホームページに、ただならぬ告知が出たなり。

ホームページの告知によると、「めいどinじゃぱん」は9月9日をもって閉店。その事情を「秋葉原のシンボル的存在であったLaoxザ・コンピュータ館が幕を下ろすことになり、当然この場所での営業は不可能になりました。移転の検討をする時間も無いほど急なお話しでしたので無念ではありますが『閉店』という選択をさせていただきました」と説明しているなり。そう、「ラオックス ザ・コンピュータ館」は閉館してしまうようなりよ……。

ラオックスからの公式な発表はまだなく、あくまでも「めいどinじゃぱん」の発表というのが現在の状況(7月31日、19時現在)。17年に渡って愛されてきた店だけに、無くなってしまうことで、秋葉原の風景を思い浮かべたときに寂しさが募るのは間違いないなりよ。果たして本当に「ラオックス ザ・コンピュータ館」は姿を消してしまうのか。続報を待つべし。

余談なりが、「ラオックス ザ・コンピュータ館」の初代店長を務め、その成功ストーリーから「小売りのカリスマ」と称えられたこともある杉浦敏雄氏は、その後、激安ショップ「PC-SUCCESS」を設立。その値付けから人気を集めたなりが、今年2月に約30億円の負債を抱え、突如自己破産して混乱を引き起こしたことは記憶に新しいところなり。

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