サッカー日本代表がアジア杯ベスト4進出、PK戦で豪州代表下す。

2007/07/21 23:56 Written by コジマ

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弟分がU-20ワールドカップ(W杯)でチェコ代表にPK戦で敗れ、ベスト16で敗退した日本代表。しかし、アジア杯を戦うA代表はカタール戦、アラブ首長国連邦(UAE)戦、ベトナム戦と順調に勝利を重ね、1次リーグB組を1位で通過。3連覇と史上初の4度目の優勝をかけてついに準々決勝まで来た。しかしここで、W杯ドイツ大会で惨敗したオーストラリア代表が立ちはだかったのだ。

同大会での敗戦は選手だけでなくファンにも大きなショックを与えており、しかもオーストラリア代表はベスト16となる快進撃をみせた。互いに指揮官が変わったものの、戦前予想ではオーストラリア代表の圧倒的有利。イビチャ・オシム監督も「最も困難な相手」「(FWの)ビドゥカ以外も優れた選手がそろっている」としていたのだけど、練習ではそのマーク・ビドゥカ選手対策に重点を置き、日本サッカー協会も異例の臨時ボーナスで選手たちを後押ししたのだ。

こうして臨んだ本番、ベトナム・ハノイにあるミーディンナショナルスタジアムで7月21日午後7時20分にオーストラリア代表のキックオフで始まった。日本代表の先発メンバーは以下の通り。

GK 川口能活
DF 駒野友一
DF 加地亮
DF 中澤佑二
DF 阿部勇樹
MF 遠藤保仁
MF 中村俊輔
MF 鈴木啓太
MF 中村憲剛
FW 高原直泰
FW 巻誠一郎

開始早々から両チームともに積極的な攻撃をみせ、日本代表も中村憲剛選手のドリブル突破から遠藤選手がシュートを放ったり、ゴール正面で高原選手がパスを受けるなどのチャンスがあったものの、前半は0-0。しかし、終盤は日本代表が主導権を握っていたのだ。

試合が動いたのは後半24分。FWハリー・キューウェル選手のコーナーキックから同じくFWのジョン・アロイージ選手がゴールを決め、オーストラリア代表が先制した。しかし、3分後の後半27分、中村俊輔選手のクロスに巻選手がヘディングでつないだボールを相手DFがクリアミスし、これを高原選手が反転しながらシュート。いやなムードが出ないうちに同点ゴールを決めた。高原選手は、今大会4点目のゴールなのだ。

その後も日本代表は有利に試合を進めたものの、延長でも追加点を奪えず、PK戦に。ここで、川口選手がオーストラリア代表の1、2人目であるキューウェル選手とDFのルーカス・ニール選手のシュートを連続でストップするという好セーブをみせた。日本代表は高原選手以外全員が決め、4-3で日本代表が準決勝に進出した。それにしても、川口選手は素晴らしかったのだ。

辛口のオシム監督も「PK戦は試合内容の悪い方が勝つものだが、きょうは日本の方が内容もよかった。PK戦の前に(勝負を)決めてもおかしくなかった」(サンケイスポーツより)と、選手の活躍に賛辞を贈っていた。

7月22日に行われるサウジアラビア対ウズベキスタンの勝者と対戦する準決勝は、日本時間の25日午後8時20分にキックオフとなる。強敵オーストラリア代表を破ったことで、3連覇が見えてきたのだ。

ちなみに日刊スポーツでは、「オシムジャパン!読者採点」と題して今回の準々決勝で日本代表選手の活躍度を採点できる企画を行っているので、興味のある方はぜひ。

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