英誌投票のサッカー史上ナンバー1、ゴールは86年W杯のマラドーナに。

2007/07/17 23:50 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


サッカー日本代表がアジア杯3連覇に向けて順調に勝ち進み、2007年南米選手権(コパ・アメリカ2007)では、「鬼軍曹」ことドゥンガ監督率いるブラジル代表が見事優勝、2008年欧州選手権(ユーロ2008)の予選も開催中で、2010年のワールドカップ(W杯)に向けて各地域で盛り上がりをみせている。

そんな中、英サッカー専門誌ワールドサッカーが、サッカーに関するさまざまなナンバー1を決める投票を行い、その結果が発表された。サッカーファン垂涎のこのランキング、ゴール部門で栄冠を獲得したのは、86年W杯でアルゼンチン代表の「神の子」ディエゴ・マラドーナが見せた「伝説の5人抜き」ゴールだったのだ。このほか、チーム部門では70年W杯のブラジル代表が1位に選ばれている。

トップに選ばれたマラドーナのゴールは、86年W杯メキシコ大会準々決勝イングランド戦でゴールキーパーを含めて5人をかわした伝説的ゴール。同試合の4分前にはいわゆる「神の手ゴール」も発生しており、この2ゴールはサッカーファン以外にも広く知れわたっている。当時、漫画「キャプテン翼」とともに小学生を野球からサッカーに転向させる一因ともなったすごいゴールなのだ。2位は88年欧州選手権決勝でオランダ代表のマルコ・ファン・バステン(現オランダ監督)の放ったシュートが選ばれている。この時代のオランダ代表もすごかったなあ。3位はフランス代表のジネディーヌ・ジダンが02年チャンピオンズリーグ決勝でみせたゴールとなっている。

一方、チーム部門では、ペレやカルロス・アウベルトらがメンバーだった70年W杯メキシコ大会のブラジル代表。86年のW杯が「マラドーナの大会」だったら70年W杯は「ペレの大会」と呼ばれたのだけど、ペレを中心にブラジル代表は全試合得点という快挙を成し遂げながら3度目の優勝を果たしたのだ。ただ、得点王には西ドイツ代表のゲルト・ミュラーが輝いている。

2位は53年のハンガリー代表、3位は74年W杯西ドイツ大会のハンガリー代表となっているのだけど、ブラジル代表はベスト10以内に2チーム(58年代表、82年代表)が選ばれているのだ。また、クラブチームのトップは、オランダトリオ(ファンバステン、ルート・フリット、フランク・ライカールト)らが所属し、チャンピオンズリーグを連覇した89〜90年のミラン(イタリア)となっている。

このほか、試合部門では70年W杯準決勝のイタリア代表対西ドイツ代表(4-3でイタリア代表の勝利)が1位、05年チャンピオンズリーグ決勝英国リバプール対ミラン(3-3、PK3-2でリバプールの勝利)が2位、60年チャンピオンズカップ(チャンピオンズリーグの前身)決勝のスペイン、レアル・マドリード対ドイツ、フランクフルト(7-3でレアルの勝利)が3位となっている。

こうして投票結果を発表したものの、同誌は「これで議論を終わりにしたない。あくまでたたき台としている」として、まだまだ読者からの意見を受け付けているのだ。数々の名シーンは同誌の公式サイトで視聴できるので、気になる方はぜひ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.