ホットドッグ早食い大会で小林尊氏が健闘、優勝の行方は?

2007/07/05 12:44 Written by コジマ

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7月4日は米国の独立記念日(Fourth of July)。1776年のこの日に、英国からの独立宣言が採択されたのはご存じのとおりで、独立宣言はのちに福沢諭吉によって全文の和訳が紹介され、日本人も多くが知るところとなったのだ。

5月のメモリアル・デー(戦没者追悼記念日)に続く愛国的記念日で、米国中に星条旗があふれかえるのだけど、この日の大きなイベントである花火とともに全米の注目を浴びるのが、「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」。12分間でいくつのホットドッグを食べられるか競う大会で、スポーツ専門局ESPNで毎年生中継されるなど、米国ではスポーツ競技として認められているのだとか。

この大会で6連覇を達成したディフェンディング・チャンピオンの小林尊氏が顎関節症になったのは、Narinari.comでもお伝えしたとおり。指1本分しか口が開かなくなり、今年は出場すら危ぶまれていた。それでもカイロプラクティクスや鍼治療などを受けながら、亡くなったお母さんにささげるという7連覇に向けて努力していたようなのだ。

前回の準優勝者で、先月行われた別の早食い大会で小林氏の持つ世界記録を更新したジョーイ・チェスナット氏との顔合わせでは、セレモニーで食べたホットドッグを吐き出してしまい、状態が改善されていないことが懸念されていたのだ。

しかし、大会が始まると、他の参加者17人を引き離して小林氏とチェスナット氏の一騎打ち状態に。残り60秒の時点でチェスナット氏の持つ世界記録(59個半)をともに更新するという白熱した闘いが繰り広げられ、終了時点で2人の後ろに掲げられたプラカードにはそれぞれ63が表示されていたのだ。

引き分けかと思いきや、プラカードを持つ人のカウントミスで、チェスナット氏が食べた数はなんと66個。大幅に記録を更新して、チェスナット氏がついに小林氏から王座を奪い取った。00年代に入って初めて米国人チャンピオンが誕生したことで、会場は大いに盛り上がっていたのだ。

66個という記録は、1分間当たりで5.5個食べたことになり、推定消費カロリーは12.5キロカロリー、食べたホットドッグをつなげると33フィート(約10メートル)にもなるのだそう。いやはや、ものすごい数なのだ。

とはいえ、負傷をおしての出場で世界記録を更新した小林氏も見事。“日本人メジャーリーガーに匹敵する人気を誇る”という同氏、敗れたあとも多くの人のサインを求められながら、「また強くなって来年も来ます」と力強くコメントしていたのだ。

91年という長い歴史を誇るこの大会でも、昨年までに40個以上を食べたのは小林氏とチェスナント氏の2人だけ。今年3位だったシカゴ出身の男性が49個と健闘したのだけど、この2人の時代がしばらく続きそうなのだ。ESPNの公式サイトでは、ニュース映像が見られるので、興味のある方はぜひ。

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