英音楽賞MOJOアワード2007発表、エイミー・ワインハウスが2冠。

2007/06/21 12:09 Written by コジマ

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英国でブリット・アワードやNMEアワード、アイヴァー・ノヴェロ賞と、大きな音楽賞が一通り終わった6月、MOJOアワードの授賞式行われる。これは英音楽誌MOJOが主催する音楽賞で、どちらかというと殿堂入りするような過去のミュージシャンをたたえる部門が多く用意されているのだ。

今年もロンドンで行われた同賞、ノエル・ギャラガーや元ガンズ・アンド・ローゼズ(現ヴェルヴェット・リヴォルヴァー)のスラッシュ、ニック・ケイヴらがプレゼンターとして見守る中、新人のエイミー・ワインハウスが年間楽曲賞とウーマン・オブ・ザ・イヤーを獲得したのだ。

年間楽曲賞を受賞したのは、世界中で大ヒットした「リハブ」。同曲とアルバム『バック・トゥ・ブラック』で大ブレイクし、ブリット・アワードの最優秀ブリティッシュ女性ソロ賞も受賞。5月には極秘で入籍もしており、公私ともに充実している。毒舌合戦を繰り広げているリリー・アレン同様、今後も目が話せない女性シンガーなのだ。

一方、エイミー・ワインハウスの最優秀アルバム賞受賞を阻止したのが、ブラーのデーモン・アルバーンによる超豪華サイドプロジェクトのファースト・アルバム『ザ・グッド・ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン』。このバンドにとって初の音楽賞受賞となったのだ。便宜上、このアルバム名をバンド名としているのだけど、MOJOアワードの公式サイトでは、ちゃんとサイモン・トン、トニー・アレン、ポール・シムノン、デーモン・アルバーンと表示されている。こうした豪華メンバーに加え、ゴリラズを手がけ、ナールズ・バークレイで大ブレイクしたデンジャー・マウスがプロデュースしているこのバンド、次回作にも期待なのだ。

このほか、古典アルバム賞にボブ・マーリーの『エクソダス』、功労賞にニュー・オーダーの母体となったジョイ・ディヴィジョン、インスピレーション賞にビョーク、ヒーロー賞にアリス・クーパー、生涯の業績賞にザ・ストゥージズ、MOJO殿堂にザ・ドアーズ、アイコンにオジー・オズボーンが選ばれている。

他の音楽賞に比べて注目度は低いけど、派手さや世間の評判よりもを実力を重視する賞なので、受賞者にとっては光栄なこと。勲章であることには間違いないのだ。


☆MOJOアワード2007受賞者リスト

【年間楽曲賞】
「リハブ」 エイミー・ワインハウス

【最優秀アルバム賞】
『ザ・グッド・ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン』 サイモン・トン、トニー・アレン、ポール・シムノン、デーモン・アルバーン

【最優秀ライブ・アクト賞】
アーケイド・ファイア

【最優秀新人賞】
シーシック・スティーヴ

【ヒーロー賞】
アリス・クーパー

【アイコン】
オジー・オズボーン

【殿堂】
ザ・ドアーズ

【生涯の業績賞】
ザ・ストゥージズ

【伝説賞】
アイク・ターナー

【古典アルバム賞】
『エクソダス』 ボブ・マーリー

【インスピレーション賞】
ビョーク

【革新賞】
スーサイド

【功労賞】
ジョイ・ディヴィジョン

【レス・ポール賞】
ピーター・グリーン

【カルトなヒーロー賞】
ジ・オンリー・ワンズ

【一匹狼賞】
エコー&ザ・バニーメン

【MOJOビジョン賞】
スレイド

【年間編集賞】
ジョー・ボイド

【年間カタログリリース賞】
ケヴィン・ローランド

【MOJOメダル】
ジャック・ホルツマン

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