ロッテが四国ILの1球団買収を検討、マイナーリーグ構想も。

2007/06/19 04:47 Written by コ○助

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野球のすそ野を拡大するべく、四国4県を地場に2005年からスタートした日本初の独立リーグ「四国アイランドリーグ」。景気悪化の煽りを受けて野球部を廃止する企業が増え、社会人野球が衰退する中で、新たな野球選手の受け皿として注目を集めてきたなりよね。選手は「月給10万円+住居保証+実績給」(2007年度)と厳しい環境に置かれながらも、純粋に野球ができる喜びを噛みしめ、さらに上のプロ野球入りを目指して汗水流しているなりよ。

昨年のプロ野球ドラフト会議では、香川オリーブガイナーズの深沢和帆投手が巨人の5巡目で、同じく香川の伊藤秀範投手がヤクルトの育成選手で、高知ファイティングドッグスの角中勝也外野手がロッテの7巡目で指名を受けてプロ入りを果たし、設立からわずか2年でプロ選手を輩出。当初の目的を早くも達成し、今秋のドラフトでも数名の選手が指名されると見られているなりね。

そんな四国アイランドリーグに、大きな転機が訪れるかもしれないなり。ロッテがリーグに所属する4球団のうち1球団の買収を検討していると大々的に報道されたなりよ。これはバレンタイン監督が抱いている構想で、今年のドラフトで育成選手を含めて30人前後の選手を獲得し、来季から買収球団に20人ほどの選手を派遣したい、というもの。支配下選手枠に入らない育成選手を四国アイランドリーグで鍛え、育成するのが狙いなりね。ザックリとしたイメージを米国になぞらえると、プロ野球の1軍がメジャー、2軍が3A、四国アイランドリーグが2Aといった感じなりか。

この報道を受け、リーグを運営する株式会社IBLJの鍵山誠社長は「野球界のために何か役割を担いたいので大歓迎。(NPBの)マイナーチームの一つとなることは、リーグ内でもコンセンサスが取れている」(スポーツ報知より)と前向きに検討することを明らかにしたなり。加えて、「ロッテ以外のプロ球団にも経営参加を持ち掛けている」(産経新聞より)そう。

買収実現のためには、ほかのプロ野球11球団の了承と、アマ球界、特に大量のドラフト指名(育成選手指名)によって多大な影響を受けるであろう社会人野球の理解を得るという、2つの大きな難関を乗り越えなければならないね。野球のすそ野を広げるという意味では、同じNPBの傘下でピラミッド型のリーグを構築したほうが良さそうではあるなりが、果たしてロッテによる四国アイランドリーグの球団買収は現実のモノとなるのか。注目しておきたいところなり。

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