13歳の奥菜恵がフジテレビ系ドラマ「パ★テ★オ」でデビューしてから、気が付けばもう14年。デビュー当初は目のクリクリっとした、清純かつ可憐な女の子といった印象で、「こんなに可愛い女の子がいるのか」と驚いた人も多いと思うなりよ。コ○助も世代的に近いこともあり、高校生の頃には奥菜恵が好きだったクチ。特に1995年に放送された昼ドラマ「とっても母娘」（TBS系）を毎日ビデオに録って見ていたほど、どっぷりとハマっていたなりね。

女優としても活躍し、（ヒットはしなかったものの）1995年には歌手デビューも果たすなど、奥菜恵の芸能人としての絶頂期は90年代後半あたり。その後もコンスタントにドラマやバラエティに出演、安定した活動を展開していた2004年1月にサイバーエージェントの藤田晋社長と結婚したことで、メディアは過剰なまでに「セレブ婚」と報じていたなりよね。

……。ここまでは、奥菜恵にとっては良い流れで来ていたのは確か。でも、藤田社長との結婚生活はわずか1年半で破綻を来たし、2005年7月には離婚。離婚原因が「共演した舞台俳優との浮気」と噂されたこともあり、メディアからは一斉に「奥菜恵バッシング」を受け、仕事も激減してしまったなりよ。また、若手俳優の斎藤工との「お泊まり愛」やビジュアル系ロックバンド「D'ERLANGER」のギタリスト・CIPHER（瀧川一郎）との熱愛、IT社長との合コン三昧なども報じられ、その奔放な恋愛模様にファンも離れてしまったなりね。

こうして、最近はほとんど注目を集めることもなくなり、昨年はいくつかのドラマへのゲスト出演と、映画「犬神家の一族」への出演、舞台「ペテン師と詐欺師」に出演した程度。かつては出演しまくっていたCMの契約はゼロ、レギュラーで出演するバラエティ番組などもゼロといった状況で、芸能人としてはもはや「過去の人」に近い状況に追い込まれているなりよね。輝いていた90年代後半を知る一人としては、実に寂しい現状なりよ。

そして、5月30日。スポーツ報知が「奥菜恵が芸能界を引退する」と大々的に報じているなり。同紙によると、所属事務所のパーフィットに対して本人から「疲れた」「辞めたい」と申し入れがあり、事務所側もこれを了承。移籍や独立といったことではなく、「自分をリセットする意味で引退を含めて考えたい」と話しているというなりね。パーフィットは今月末をもって奥菜恵のマネジメント業務を終了するため、事実上「5月いっぱいで奥菜恵は引退」と考えて良さそうなりよ。（※すでに所属事務所のホームページから奥菜恵の情報は削除）

ほかのメディアがまだ追随していないので、ひょっとすると引退ではなく一時的な休養程度の話かもしれないなりが、まだ27歳。違う形でも良いので、いずれまた元気な姿を見せて欲しいものなり。