NBAマブスのダーク・ノビツキー選手が今季MVP、欧州出身で初。

2007/05/16 16:24 Written by コジマ

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現在、カンファレンス・プレーオフ準決勝の真っ最中である米プロバスケットボール協会(NBA)。東カンファレンスでは、デトロイト・ピストンズとクリーブランド・キャバリアーズが3勝1敗と王手をかけ、西カンファレンスでは、ユタ・ジャズが3勝1敗で、「事実上の決勝戦」といわれているフェニックス・サンズとサンアントニオ・スパーズが2勝2敗のがっぷり四つとなっている。

特にキャバリアーズは、エースのレブロン・ジェームズ選手が歴代2位となるプレーオフ21試合連続20得点以上を記録(1位はカリーム・アブドゥル・ジャバーの27試合連続)するなど勢いは止まりそうもなく、ぼくの好きなジェイソン・キッド選手擁するニュージャージー・ネッツのカンファレンス決勝進出はかなり低いものになってしまっているのだ。ビンス・カーター選手が不調みたいだからなあ。

そのプレーオフで驚いたのが、ダラス・マーベリックスの1回戦敗退。レギュラーシーズンを67勝15敗(勝率.817)のぶっちぎりでカンファレンス首位になっただけに、当然ファイナルに進出すると思っていたのだ。そのマブスを破ってカンファレンス準決勝に進んだゴールデンステイト・ウォリアーズも、ジャズに1勝3敗と背水の陣。うーん、ファンはやりきれない気持ちでいっぱいだろう。

そんな落胆するマブス・ファンに朗報が届いた。エースのダーク・ノビツキー選手が、レギュラーシーズンの最優秀選手賞(MVP)に選出されたのだ。昨季まで2年連続でMVPを獲得したサンズのスティーブ・ナッシュ選手に125点差をつけ、得点王であるロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアント選手も及ばなかった。ちなみに、今季レギュラーシーズンのおもなタイトルは以下のとおり。

【MVP】
ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)
【ルーキー・オブ・ザ・イヤー】
ブランドン・ロイ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
【シックスマン賞】
リアンドロ・バルボサ(フェニックス・サンズ)
【最優秀守備選手賞】
マーカス・キャンビー(デンバー・ナゲッツ)
【MIP】
モンタ・エリス(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
【得点王】
コービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)
【リバウンド王】
ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
【アシスト王】
スティーブ・ナッシュ(フェニックス・サンズ)

ドイツ人のノビツキー選手、NBA在籍9年目で欧州出身として史上初のMVP選手となったのだけど、今季は1試合平均24.6得点、8.9リバウンド、3.4アシストと自己最高記録を出しながらも、成功率.904で3位となったフリースロー以外、どれもタイトルを争うほどの成績ではなかった。しかし、ぶっちぎりの勝率で首位となったマブスを引っ張ったことが評価されたようなのだ。プレーオフ1回戦で2勝目をあげたとき、チームメイトのディビアン・ジョージ選手も、ノビツキー選手について「背中に乗せて運んでもらった。チームにとって彼はそういう存在」(サンケイスポーツより)と語っているし。

プレーオフ1回戦敗退の原因がノビツキー選手の絶不調だったため、なんだか複雑なMVP選出だけど、マブス・ファンは溜飲を下げたことだろう。サンズが勝ち進むかはまだ分からないけど、ファイナルMVPは6針縫うほど鼻をパックリ切ってもプレーを続けたナッシュ選手にあげたいなあ。

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