F1スペインGPで佐藤琢磨選手が8位、スーパーアグリ初入賞。

2007/05/14 12:20 Written by コジマ

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第4戦を迎えた2007年のF1世界選手権。今季は、王者フェルナンド・アロンソ選手、驚異の新人ルイス・ハミルトン選手擁するマクラーレン・メルセデスと、キミ・ライコネン選手、フェリペ・マッサ選手を擁するフェラーリの争いが注目されているのだけど、第1戦、第2戦ではライコネン選手とアロンソ選手がそれぞれ優勝、第3戦では2戦続けて表彰台を逃したマッサ選手が優勝。優勝こそないものの、ハミルトン選手が3戦連続で表彰台にのぼるなど、まさに四強時代となっているのだ。

そんな中で迎えた第4戦のスペイングランプリ(GP)、アロンソ選手の地元ということで多くのファンが訪れていたのだけど、12日に行われた公式予選では、四強すべてが1分21秒台に並ぶという白熱した戦いを展開。結局、マッサ選手が3戦連続で今季4回目となるポールポジションを獲得し、アロンソ選手は2位だった。新型のギアボックスを搭載したスーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨選手は、マシントラブルで最終ピリオドの進出を逃して13位だったのだ。

13日に行われた決勝では、レーススタート直前にトヨタのヤルノ・トゥルーリ選手がマシントラブルを起こし、フォーメーションラップをやり直し。66周のレースが1周減らされて65周となる波乱の幕開けだった。ピットスタートとなったトゥルーリ選手は今季最高の6番グリッドを獲得していただけに、残念だったのだ。

仕切り直しでスタートすると、アロンソ選手が好発進。第1コーナーでマッサ選手を抜くかに見えたのだけど、マッサ選手がこれ見事に抑え、アロンソ選手をコースアウトに追い込んだのだ。また、トヨタのラルフ・シューマッハ選手が同じトヨタエンジンを積むウィリアムズ・トヨタのアレクサンダー・ブルツ選手と接触。ラルフ選手は緊急ピットインでレースに復帰したものの、ブルツ選手はフロントウイングを大破してリタイアしてしまったのだ。

8周目にはライコネン選手がリタイアしたものの、チームメイトのマッサ選手が独走態勢を築き、途中で給油口が炎上するトラブルが起きたのだけど、第3戦に続いてポール・トゥ・ウィンを決め、今季2勝目を挙げた。2位はハミルトン選手。デビュー以来すべてのレースで表彰台にのぼり、ドライバーズポイントでトップになったのだ。

一方、佐藤琢磨選手はレース終盤でルノーのジャンカルロ・フィジケラ選手と激しい戦いを演じたのだけど、ピット作業などから佐藤選手が勝利。8位入賞を果たし、スーパーアグリはF1参戦2年目にして念願の初ポイントを挙げたのだ。そのほか、日本勢としてウィリアムズ・トヨタのニコ・ロズベルグ選手が6位に入賞。ホンダのルーベンス・バリチェロ選手とジェンソン・バトン選手は10位と12位、スーパーアグリのアンソニー・デビッドソン選手は11位、トヨタのラルフ選手とトゥルーリ選手はリタイアとなっている。

一度も優勝していない新人のハミルトン選手がドライバーズポイントで1位になるなど、今季のF1は昨年以上に面白くなっている。初入賞を果たしたスーパーアグリをはじめとした日本勢からも目が離せないのだ。しかし、ホンダの不調が気になるなあ。


☆2007年F1世界選手権スペインGP決勝結果

1. フェリペ・マッサ (フェラーリ)
2. ルイス・ハミルトン (マクラーレン・メルセデス)
3. フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
4. ロベルト・クビサ (BMWザウバー)
5. デビッド・クルサード(レッドブル・ルノー)
6. ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ・トヨタ)
7. ヘイッキ・コバライネン (ルノー)
8. 佐藤琢磨 (スーパーアグリ・ホンダ)
9. ジャンカルロ・フィジケラ (ルノー)
10. ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
11. アンソニー・デビッドソン (スーパーアグリ・ホンダ)
12. ジェンソン・バトン (ホンダ)
13. エイドリアン・スーティル(スパイカー・フェラーリ)
14. クリスチャン・アルバース(スパイカー・フェラーリ)

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