石川県発のカレー店がNY進出、ヤンキース・松井選手を追って。

2007/05/09 15:38 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


カレーのチェーン店と言えば「ココイチ」こと「CoCo壱番屋」が全国的に有名だけど、腹ペコたちに大人気となっているのが石川県発の「ゴーゴーカレー」。そのボリュームは驚くほどで、金沢市から東京・新宿、秋葉原など瞬く間にチェーンを広げ、現在では富山県や長野県などの近県から鹿児島県や沖縄県まで展開。全国的には、「金沢3大B級グルメ」の1つと呼ばれる「チャンカレ」こと「カレーのチャンピオン」をしのぐ知名度を得ているのだ。

その「ゴーゴーカレー」がニューヨーク・マンハッタンに5日に開店、初の海外進出を果たした。看板は「ゴーゴーカレー」の表記が英語になっているだけで、おなじみのゴリラのマークや黄色と赤のカラーリングはそのまま。マンハッタンの中心であるタイムズ・スクエアから徒歩5分の好立地で、日本の各店と同様、開店記念特別価格(55セント=約60円=)で販売したためか、開店前から100人ほどの行列ができていたそうなのだ。

出身地や店の名前からも分かるとおり、「ゴーゴーカレー」の代表は、ニューヨーク・ヤンキースで活躍する松井秀喜選手の大ファン。日本の店舗でも開店から午後5時55分までの「ゴーゴータイム」が全品100円引きとなっているほか、松井選手が本塁打を打った日はトッピング無料券がもらえるのだ。

松井選手を追ってのニューヨーク進出、当初予定していたエンパイア・ステートビルは工事費がかかりすぎることから断念し、ほかの場所ではビルのオーナーから断られるなど候補地選びに難航したようで、タイムズ・スクエア近くに決まったのも1カ月前だったそうなのだ。

さらには仕入れルートの確保や米国流のビジネス感覚にも苦労したようで、宮森宏和代表は「何を決めるにも弁護士が必要。業者も日本と違って時間や仕事がルーズ。本当に大変なところ」(北國新聞より)と語っているのだ。そんな苦労をしてまでニューヨークに進出したのは、ひとえに松井選手への愛から来るもの……なのかも。松井選手も、ニューヨーク店開店のあかつきには食べに来ることを約束しているようなのだ。

開店日も「ゴーゴー」にこだわったニューヨーク店、現地の日本人だけでなくニューヨーカーにも「濃厚で辛さもあるし、とても満足しているよ」「トンカツはとてもおいしい」(日テレNEWS24より)と好評みたい。

「自慢のカツカレーをスキヤキのような存在に認めてもらう」と意気込んでおり、飲食店の競争が激しいニューヨークだけど、「日経トレンディ」のカレーチェーン選手権で「ルー」「ごはん」「カツ」の3部門を制覇した味で、松井選手とともに米国に挑戦していくようなのだ。大ボリュームの「メジャーカレー」は、米国人に受けるかも。「ゴーゴーカレー」が成功したら、現在台湾や中国、ハワイで海外展開している「ココイチ」も米本土に進出するのかな。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.