吉野家が「24時間牛丼だけ」の実験店、東京や大阪に10店舗。

2007/04/28 04:55 Written by コ○助

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2004年2月からの米国産牛肉の輸入禁止措置に伴い、外食産業では恐らく最も深刻なダメージを受けた企業のひとつであろう吉野家。輸入再開の時期がいつかも分からず、競合他社が早々に豪州産牛肉を使ったメニューを取り入れていく中、米国産牛肉にこだわるあまりに業績を悪化させていたのは皆さんもご存知のとおりなりよ。苦肉の策で「豚丼」や、それまで手がけてこなかった定食メニューを投入するなど、あの手この手のテコ入れ策を講じていたものの、なかなか結果には結びつかず。吉野家にとっては暗黒の時代が続いていたなりよね。

でも、昨年秋に米国産牛肉の輸入再開に伴って「牛丼」の販売を再開したところ、急カーブを描いて業績は上昇。2007年2月期の業績によると、売上げが前年同期比で10.7%増(1355億1900万円増)、純利益が20億9600万円の黒字と、3年ぶりの黒字転換を果たしたなりよ。この数字には讃岐うどんチェーンの「はなまる」を子会社化したことも寄与しているので「牛丼」効果がすべてではないなりが、代名詞でもある「牛丼」の復活によって吉野家が元気を取り戻したのは間違いないなりね。

そんな吉野家が、いま、全国の10店舗で「24時間牛丼だけ」を提供する実験を行っているなり。「牛丼」再開時から日にちや時間を区切るなど、需給量を見極めながら徐々に販売時間を拡大してきた吉野家なりが、通常店舗では、現在はまだ午前11時〜午前0時までの13時間のみの販売となっているなりね。かつてのような「24時間、いつでも牛丼」の態勢には戻りきっていないため、本格的な「牛丼」販売に向け、まずは全国の10店舗(東京5店、大阪3店、名古屋1店、神戸1店)での販売実験をスタートさせたなりよ。ちなみにこの10店舗では「牛丼」だけを提供するので、通常店舗にあるような定食メニューは扱わないスタイルとなるなり。

今後は全国に1,000店舗ある吉野家を「牛丼」だけを扱う専売店と、定食メニューなども取りそろえる店舗とのいずれかに振り分ける方針。この方針自体は2005年にも安部修仁社長が明らかにしていたなりが、業績回復を待って、いよいよ実現に向けて動き出したなりね。特に「牛丼」を愛する深夜族には朗報のこのニュース。あと少しで、心おきなく夜中に「牛丼」が食べられる日が来そうなり。

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