個性的な野菜がそろう「江戸東京野菜」、東京発ブランドに育つか。

2007/04/19 08:46 Written by コ○助

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個々の野菜を特産品として売り出している地域は多いなりが、複数の種類にまたがる野菜をひとつのブランドとしてまとめ、全国区の人気に育てているのは「京野菜」や「加賀野菜」など数えるほど。それぞれ古くからその土地に根付いた野菜なりが、流通の発達や生産量の拡大に伴い、近年はこうした「ブランド野菜」が大きなトレンドになっているなりよね。昔に比べると、東京に居ても「京野菜」や「加賀野菜」を目にする機会は増えているため、野菜大好きなコ○助としては嬉しい限りなりよ。

全国的に、地域振興や農業振興の観点から、こうした「ブランド野菜」の創設および育成への取り組みが行われているなりが、実は東京でも「江戸東京野菜」というブランドが立ち上がり、認知度向上に向けたさまざまな活動が行われているなりよ。皆さんの中には「東京で野菜?」と違和感を感じる人もいるかもしれないなりが、大都市の東京にも意外と農家は多く、野菜栽培を中心とした生産額は年間300億円近くにも上っているなりね。

「江戸東京野菜」とは何か。ほかの「ブランド野菜」と同様、基本的には江戸の頃から東京の地で栽培されてきた、東京ならではの野菜たちのこと。「京野菜」が個性的な野菜であるように、東京にも個性のある野菜がいくつもあり、これをまとめて「江戸東京野菜」として売り出そうとしているなりね。どのような野菜があるのか、日経流通新聞がまとめているので、少し見ておくことにするなり。

・亀戸大根(1860年代頃から栽培。三角錐状のキレイな形)
・練馬大根(練馬地区で栽培されてきた数種類の大根の総称)
・千住ネギ(1570年代頃から栽培。白い部分が太く、引き締まっている)
・江戸づま(江戸時代から栽培。しその花穂や大葉など)
・滝野川ゴボウ(1680年代から栽培。根が80〜100センチにもなる)
・谷中ショウガ(江戸から大正時代まで栽培。贈答品として利用されていた)
・馬込半白キュウリ(明治33年から栽培。皮が固めだが、ぬか漬けに最適)
・小松菜(東京を代表する野菜。現在の小松菜よりも苦みがなく、淡泊)

名前を聞いたことはあるけど、実際に口にしたことはない……という人も多いのでは。かく言うコ○助も、東京在住30年にして、お恥ずかしながら全ては食べたことはないなりよ。まあ、栽培量も少なく、今のところそう簡単に購入できるわけではないので、致し方ないところではあるなりが……。

これら「江戸東京野菜」は、普通にスーパーで購入できる一般的な大根やネギ、ゴボウ、ショウガ、キュウリなどとは違う個性を持った野菜ばかり。認知度の向上、栽培量の増加と、それに伴う消費量の増加など、「京野菜」のようなブランド化への道はまだまだ遠いなりが、いつの日か「江戸東京野菜」が「ブランド野菜」として全国的に認知される日が来るかもしれないなりね。その日を楽しみに待ちたいなり。

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