宇宙ステーションからマラソン参加、4時間半で宇宙飛行士が完走。

2007/04/18 12:27 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木のダンナの同僚には、マラソンが趣味って人がおりまして。先日16日に行われたマサチューセッツ州でのボストン・マラソンにも、わざわざセントルイスから参加したそう。同大会は1897年に第1回が開催されてから、今まで続いている歴史の長いレース。誰でも参加できるわけではなく、希望者は事前に別のマラソンに出場し、その公式結果が参加資格タイムよりも短くないとダメなんだそう。

ところで今年のボストン・マラソン。とんでもない悪天候に見舞われました。例年にない寒さの上、雨が降り、さらに向かい風となる強風……。過酷な環境の中、42.195kmを完走したみなさん、お疲れ様。

しかし今年、今大会に「参加」しつつ1人だけこのお天気の悪さに左右されなかった人がいます。彼女の名前はスニータ・ウィリアムズ。現在国際宇宙ステーションに滞在中の、女性宇宙飛行士です。そう、なんと彼女、宇宙からマラソン大会に出場しちゃったんですよ。

トレッドミルに体を固定させたウィリアムズさんは、ボストンでのスタートと同じタイミングでランニングを開始。なんと4時間23分46秒かけて、全距離を走りぬいたのです。しかもNASAを通じて電子メールで送られたという、今大会のオフィシャル・ゼッケン「14000」をちゃんと着用していたそうですよ。

ウィリアムズさんは、もちろん地球でもマラソンに参加したことがあるアスリート。今大会の参加資格を得るために、昨年テキサス州ヒューストンで行われた大会でも完走しました。この時の記録は3時間29分57秒と、宇宙よりも断然良い結果です。宇宙というと無重力でもっと早く走れそうな気もするのですが、実際はそうじゃなかったみたいですね。

ところで今回のウィリアムズさんの結果は、公式の記録としては残らないそうです。そりゃボストン以外の場所で同時にランニングを始めたとしても、コースの状態がまったく違いますから、当たり前。それが、まして宇宙となると……ねぇ(笑)?

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