エンターブレインの浜村弘一社長「米市場はPS3の負けムード」。

2007/04/17 13:19 Written by コ○助

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13日にゲーム関連出版会社のエンターブレインが発表した、3月末時点での新型ハードのシェア動向によると、任天堂の「Wii」が累計販売台数で200万台を突破して62.4%のシェアを獲得。続いてソニーの「プレイステーション3」が25.9%、マイクロソフトの「Xbox360」が11.7%と、国内市場の2006年度は「Wii」が圧勝したことが改めて数字で浮き彫りになっているなりよ。

でも、ゲーム業界にとって国内市場と同等、もしくは時にそれ以上に意味を持つのが米国市場での成否。エンターテインメント大国にして単純に人口が日本の倍、つまりマーケットが倍の規模の米国市場で成功すれば、国内市場で大きなシェアを獲得できていなくても、「失敗」のらく印を押されることはないなりね。

分かりやすいのは「Xbox360」で、「Wii」や「プレイステーション3」よりも1年近く先行して発売されたにも関わらず、国内でのシェアはわずか。ところが米国では大成功を収めているため、魅力的なソフト(いわゆる洋ゲー)が次々と登場、海外では高い評価を受けているなりよ。米国がホームのマイクロソフト、日本がホームの任天堂とソニーという違いから「力点」を置く市場が違うのも一因なりが、日本と米国での「Xbox360」に対する評価は全く異なるものと言っても良いなりね。

さて、そんな米国市場の現状をエンターブレインの浜村弘一社長が分析、13日に行われたセミナーで披露しているなりよ。それによると、米国市場では「プレステ3」と「Xbox360」はほぼ互角で推移しているものの、1年先行した分、「Xbox360」には優れたソフトが充実しており、「PS3の負けムードになっている」と指摘。ニンテンドーDSの「シャワー効果」によって「Wii」も好調に推移しているため、「プレステ3」だけに「負けムード」が漂っているというなりね。

「プレステ3」が巻き返すためには、日米ともにソフトの充実と本体の値下げという2つの大きな課題をクリアしなければならないなりが、当初からソニーは長期戦を見据えてスロースタートの道を選択しているので、今はひたすら我慢の時。いずれ「プレステ2」で大ヒットした作品の続編モノが「プレステ3」で安定供給されるようになれば状況は変わってくるかもしれないので、逆に「Wii」は「プレステ3」の逆襲に備えて、今のうちにもっと差を付けておかなければならないなりね。日米両市場でのシェア争いにしばらく注目なり。

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