「パスモ」売れすぎて在庫切れ、8月まで定期券のみに販売制限。

2007/04/11 22:50 Written by コジマ

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3月18日にスタートした新乗車券システム「PASMO(パスモ)」。首都圏の交通機関のほとんどが利用できるだけでなく、JR東日本の「Suica(スイカ)」と相互利用できることで快適さが飛躍的に上昇したのだ。売り上げも好調で、スイカの19日間を上回る4日間で発行枚数100万枚を達成。4月9日までに300万枚を突破し、スイカも相乗効果で総発行枚数が2000万枚を超えた。パスモとスイカで計3000万枚発行が3年後に達成する、というJR東日本の予想をはるかに上回るペースなのだ。

ところが、この過剰な売れ行きが災いして、パスモの販売が中止されることとなってしまった。なんでも、パスモを運営している「パスモ」は当初の発行枚数を200万枚、09年度末で800万枚と予測していたそうで、サービス開始前に400万枚を準備し、秋に100万枚の追加を予定していた。しかし、4月8日の時点で227万枚に達したため繰り上げて追加発注したのだけど、業者に7月以降まで納入できないと言われてしまったのだ。

そのため、急遽4月12日から販売を制限し、追加発注分が届く8月まで定期券のみ発行することを決定した。また、クレジットカードと連動するオートチャージの申し込みは13日で締め切り、定期券を発行しないバス事業者は売り切れた時点で販売を休止するとのこと。

スイカが1年間で500万枚突破したこと、JRに比べて私鉄の利用者のほうが多いことなどを考えると、2年間で800万枚はちょっと低すぎる予測のような気がする。だけど、すでにスイカが存在していることを勘案すると妥当だったのかも。JR東日本も困惑ぎみで、「ここまで人気があるとは想定外。地方から来た人が土産代わりに購入するケースもあるようだが、人気の理由はまだよくわからない」(毎日新聞より)とコメントしているのだ。

ぼくは発売初日の昼過ぎに買いに行ったのだけど、11万枚限定の記念カードはもちろん売り切れ(駅員さんに「いまごろ買いに来たの?」という対応をされてしまった)。最寄りの小さな駅なのに定期券売り場には長蛇の列ができていたので、圧倒されてしまったのだ。定期券は発行されるので普段電車に乗っている人には影響が少なそうだけど、お土産用はしばし待たなければならないのだ。早く「モバイルPASMO」ができないかなあ。

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