「あと5秒で地震」、能登半島地震で予測システムが初めて起動。

2007/03/26 20:53 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


3月25日の午前9時に北陸地方を中心に発生した平成19年能登半島地震。石川県の七尾市や輪島市、穴水町では震度6強を記録し、死者1人、負傷者190人以上、住宅の全半壊は100棟を超すなど、かなりの被害を出した。強い余震が続いていて、避難生活を強いられている人たちは不安な夜を過ごしているのだ。

その能登半島地震で、気象庁の「ナウキャスト地震計」を活用した地震発生情報を先回りして伝える「緊急地震速報」のシステムが初めて起動したのだ。震源近くでは事後だったけど、震度6弱の地域では大きな揺れが来る5秒前に配信。津波注意報もこれまでの最速記録を2分以上短縮した。

「ナウキャスト地震計」は、同庁が昨年3月までに全国220地点へ配備した速報用の地震計。地震は震源から先にP波という震動が到達し、その後に大きな被害をもたらすS波という震動がやってくるのだけど、同地震計はP波を検知するものなのだ。これによって、S波が到達する前に速報を発信する可能になった。P波とS波の差は震源地から遠いほど大きく、200キロメートル離れたところでは1分程度。少しでも被害を減らす効果が期待されているのだ。

その速報システムが初めて起動した今回の能登半島地震では、P波を確認した3.6秒後に「最大5弱程度以上の地震が能登地方に来ます」という情報を発信。震源に近い七尾市や輪島市、穴水町ではS波到達後だったけれど、震度6弱を記録した石川県能登町ではS波到達の約5秒前、同5強だった同県珠洲市と富山市ではそれぞれ約7秒前、約12秒前だったのだ。

たった5〜12秒とかなり短い時間だけど、コンロの火を消したり机の下に隠れたりなど地震に対する構えができる。有効に使えば、少しでも被害を減らすことが可能なのだ。残念ながら現在は特定のユーザーにしか配信されていないため、今回の地震での効果は少なかったみたい。けど、今年9月からテレビや防災行政無線で配信される予定なので、今後の活躍に期待したいのだ。

対処法が分からず単に「いまから大地震が来ます」と伝えられると、オロオロして逆に恐怖心が増しそうなので、これからはほんの少ない時間でもやってくる地震へ対処する方法を頭にたたき込んでおいたほうがいいかも。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.