MLBカージナルスのラルーサ監督、飲酒運転逮捕で広がる波紋。

2007/03/23 22:34 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


ありえない、絶対にありえない。それがこのニュースを聞いた時の最初のリアクションでございます。セントルイス・カージナルスのトニー・ラルーサ監督といえば、超真面目の「カタブツ」として有名。元弁護士という異色の経歴が語っているように、メジャーリーグの世界でも、なかなか珍しいキャラクターでございます。まず、めったに笑わない(笑)。試合中は苦虫を噛んだような表情で、あまり表情を顔に出さないし。

しかし、その硬い顔の後ろに隠れた本当のラルーサ監督は、実はとてもお茶目な人間味のある性格だという話も。ウォール真木のヒーロー、同チームで活躍する田口壮選手の公式ページの日記にも時々登場する、監督は笑顔で選手と戯れる子供のような一面も。何はともあれ、セントルイスの人間が心から愛する「一途でいい人」ってのが、ラルーサ監督のイメージそのままなのです。

そこに飛び込んだ、彼の飲酒運転逮捕の話。ありえない。絶対にありえない……。深夜信号待ちの車が発車しないのを不審に思った警察が、その車内を覗き込むとそこにはラルーサ監督が眠り込んでいたというのです。目を覚ました監督のアルコール検出テストを行った結果、フロリダ州の法律で定められた規定を上回る飲酒をしていたことが判明。現行犯逮捕されてしまいました。

警察に数時間拘束された後、500ドルの保釈金を支払って釈放された彼は、翌日記者会見で「とても情けない話だ」と反省のコメント。ちなみに飲酒運転は通常数百ドルの罰金のみの軽犯罪なので、監督が実刑を受けることはありません。ワールドシリーズ優勝直後の新シーズン間近の大切な時期に、彼が試合を欠席するということはとりあえずまぬがれますね。ふぅ。

何はともあれ、セントルイス人にとっては驚き以外のなんでもなかった今回のニュース。でも、きっと1番ショックを受けているのはラルーサ氏本人だと思います。普通の米国人の感覚なら、

「まあ、飲酒運転で逮捕なんて大したことないじゃーん、へへん」

って感じなんですが(笑)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.