第79回アカデミー賞、受賞を逃した人々のメディア注目度は?

2007/02/27 11:17 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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すでにコ○助コジマがお伝えしたとおり、米国時間の昨夜アカデミー賞の授賞式が行われました。マーティン・スコセッシ監督が悲願のオスカーを手にしたことや、昨年の今頃はまだほとんど無名だったのに、「ドリームガールズ」でいきなり大ブレイクし、助演女優賞をゲットしたジェニファー・ハドソンなど、今年もいろいろな感動がありました。個人的にはドラッグ中毒で不良少年みたいな老人だけど、孫を愛してやまない温かな人柄を演じたした「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキンの助演男優賞受賞が嬉しかったです。

しかし見事オスカーを手に入れたスター以外にも、米メディアから注目を受けている女優、俳優たちが。例えば「ドリームガールズ」で助演男優賞にノミネートされたエディ・マーフィー。今まで「コメディ俳優」のレッテルを貼られていましたが、それを思いっきり払拭しました。これからはオファーされる役柄にも幅が出てくるのではないかと期待されています。主演男優賞候補だったレオナルド・ディカプリオは、演技力にいたっては「ギルバート・グレイプ」で助演男優賞にノミネートされて以来ずっと評価されているのに、しかも今までに主演男優賞に何度も名が挙がっているのに、いまだに無冠……。そろそろ「第2のスコセッシ」になるんじゃないかと噂になってます(涙)。

さて助演女優賞ではまず「リトル・ミス・サンシャイン」で、アカデミー史上4番目に若い候補者となったアビゲイル・ブレスリンが、その愛らしさで人気となっています。しかしあまりにも有名になってしまったがために、その魅力の「素朴さ」が失われてしまうのではないかと、心配している人も。先のアラン・アーキンは授賞式の前に

「アビゲイルにはオスカーを手にしてもらいたくない。いや冗談ではなくてシリアスに。彼女は今有名になりすぎて、子供らしく振る舞えないじゃないか。彼女はまだ幼いんだから、それ相当の『子供時代』を持つべき。いい加減にメディアにも彼女を追いかけ回すのをやめてほしいね」

とコメント。あぁ、やっぱり孫を心配する優しいおじいちゃんだ(笑)。

ところで同助演女優賞カテゴリでやっぱり気になるのが、菊池凛子。彼女の米国での評価って一体どんなモノなんでしょう? まず演技力にいたっては文句なしに絶賛されています。"New York Times" では「(『バベル』での)菊池は抑えた演技ながら、見る者が抗しがたいほどの生の感情を表現しきった」と賞賛さており、海の向こうから突然浮上してきたアジア女優に、今後も期待がかかります。

ただ彼女のファッション・センスは米国では賛否両論。映画祭での正装にしては「奇抜すぎる」などと評されて、笑いの種になってしまったこともしばしばです。それでもそのリスキーさが、若いのに怖いもの知らずというイメージを与えて、菊池の「女優としての器の大きさ」にオーバーラップ。さらに今後も期待される一因になっているよう。

ちなみに今回のアカデミー賞で菊池が選んだのは、シックなカクテル・ドレス(シャネル製)。栗色で落ち着きのあるヘアはこれまたクラシックなスタイルで、今までとは大違い(笑)。なんとペネロペ・クルスやケイト・ウィンスレット、ケイト・ブランシェットと並び「ピープル」誌でベストドレッサーの1人に選ばれていました。レッドカーペットでのポーズもさまになっていたし、大スターの貫禄が付いてきている感じ、うんうん。

あ、逆に悪評を受けていたのがメリル・ストリープ。本当に「プラダを着た悪魔」だとキツめのコメントを受けていました……。こわっ!

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