米国発の仮想空間「セカンドライフ」、4月にも日本語版を開始。

2007/02/26 10:27 Written by コ○助

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昨年末あたりから日本への上陸が囁かれ始め、日本語版のオープンへ向けた準備が着々と進められている「セカンドライフ」は、シリコンバレーのITベンチャー企業リンドン・ラボが開発した、ネット上に構築された「第二の人生」を楽しむための仮想世界のこと。ユーザーは自分の分身となるキャラクター(3Dで動くアバターのようなイメージ)を操作してほかの住人たちと交流し、「生活」を送るなりよ。この世界に注目した企業が相次いで「セカンドライフ」上に仮想の支店や支社を設置して大々的なプロモーションを敢行。ネットの新潮流として世界中から関心が寄せられているなりね。

具体的なプロモーションの事例は以前もNarinari.comで紹介したことがあるなりが、一例を挙げると次のようなものがあるなりよ。

◎「セカンドライフ」内での企業プロモーション例(東京新聞より)
・ロック歌手ベン・フォールズの分身がコンサートを開催。
・日産自動車が自社の車「セントラ」を販売、試乗できる仮想のテストコースを設置。
・ロイターやCNETが「支局」を開設。
・シェラトンホテルが実際に開業予定のホテルと同じ設計図でホテルを「建設」。
・ハーバード大学がキャンパスを「建設」、教授陣の「分身」による講義を実施。

「セカンドライフ」の世界ではドルに換金可能な「リンドン・ドル」(1ドル=268リンドン・ドル。22日現在。変動制)という通貨が流通しており、単に口コミマーケティング的な側面以外に、実際の商取引に発展する魅力を秘めているなりね。そのため、多様な分野の企業が新たな「市場」としての価値を「セカンドライフ」に見出し、次々と参入を決めているなりよ。

日本では現在、「セカンドライフ」日本語版の開始に備えて、広告会社などが戦略を練っている段階。電通はデジタルハリウッドと共同で「セカンドライフ研究所」の設立を決定し、ネット広告大手のオプトはグループ会社「アドバゲーミング」の支社をいち早く英語版サービス内にオープンさせているなり。また、IT系以外の企業も、古本チェーンの「BOOKOFF」が支店を、賃貸マンションのツカサグループが2009年に伊豆に着工するテーマパークの仮想版を建設中と、「セカンドライフ」への参入に意欲を見せているなりね。

これまで日本語版の明確な開始時期は明かされていなかったなりが、フジサンケイビジネスアイによると、どうやら4月には提供が始まる模様。久々に米国から襲来する大物「黒船」、かつまだ日本には競合が存在しないオリジナリティ溢れるサービスだけに、日本のネット界に構造改革が起きる可能性も十分ありそうなりよ。サービス開始が待ち遠しいなりね。

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