「氷の微笑2」と「リトル・マン」が接戦、第27回ラジー賞発表。

2007/02/25 22:22 Written by コジマ

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開会までいよいよあと数時間に迫った第79回アカデミー賞授賞式。「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)や「バベル」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)に出演した菊地凛子の受賞が気になるところで、日本でも明日2月26日の午前9時30分からWOWOWで生中継される。そんなアカデミー賞授賞式前夜に、最低の映画を決定するゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)の授賞式が開催されたのだ。

Narinari.comでもお伝えしたように、27回目を迎えた今年のラジー賞は“「Basically, It Stinks, Too(基本的に臭い)」こと”「氷の微笑2」(マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督)と、「リトル・マン」(原題、キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督)がともに7部門で最多ノミネート。受賞数でもデッドヒートを演じたのだ。

この接戦を制して最多受賞となったのは、「氷の微笑2」。最低作品賞、最低主演女優賞(シャロン・ストーン)、最低序章・続編賞、最低脚本賞で4賞を受賞した。一方、「リトル・マン」は、最低主演男優賞(ショーン・ウェイアンズ、マーロン・ウェイアンズ)、最低スクリーン・カップル賞(ショーン・ウェイアンズ&ケリー・ワシントンまたはマーロン・ウェイアンズ)、最低リメイク賞の3賞を受賞。ラジー賞のリリースでは「ショーンとマーロンのウェイアンズ兄弟は二重にバカにされた」としているのだ。

この2作品に次いで2部門を受賞したのが、「レディ・イン・ザ・ウォーター」。M・ナイト・シャマラン監督は、1人で最低助演男優賞と最低監督賞に選ばれてしまったのだ。また、前回「ダーティ・ラヴ」(原題)で最低脚本賞と最低主演女優賞に選ばれたジェニー・マッカーシーの2年連続受賞が期待されていた最低助演女優賞は、「デート・ムービー」(原題)と「スケアリー・ムービー4」(原題)に出演したカルメン・エレクトラが受賞した。

不名誉な賞のうえに、受賞者に授与されるトロフィーは5ドル(約600円)弱。受賞を逃した人に配られるグッディー・バッグもないため、今年も出席者はいなかったようなのだ。ただ、ここまで「最低」と言われると興味を持ってしまうのが人の心。映画館に行くのは気が引けるけど、レンタルで観てみようかな。


☆第27回ゴールデン・ラズベリー賞結果

【最低作品賞】
「氷の微笑2」

【最低主演男優賞】
ショーン・ウェイアンズ、マーロン・ウェイアンズ(「リトル・マン」=原題=)

【最低主演女優賞】
シャロン・ストーン(「氷の微笑2」)

【最低助演男優賞】
M・ナイト・シャマラン(「レディ・イン・ザ・ウォーター」)

【最低助演女優賞】
カルメン・エレクトラ(「デート・ムービー」=原題=、「スケアリー・ムービー4」=原題=)

【最低スクリーン・カップル賞】
ショーン・ウェイアンズ&ケリー・ワシントンまたはマーロン・ウェイアンズ(「リトル・マン」=原題=)

【最低リメイク賞】
「リトル・マン」(原題)

【最低序章・続編賞】
「氷の微笑2」

【最低監督賞】
M・ナイト・シャマラン(「レディ・イン・ザ・ウォーター」)

【最低脚本賞】
「氷の微笑2」

【最低ファミリー映画賞】
「RV」

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