携帯新規事業者のイー・モバイル、ブロードバンド端末「EM・ONE」を発表。

2007/02/19 21:04 Written by コ○助

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2005年11月に総務省から携帯事業者の認可が下りて以来、約1年半に渡って「2007年春」と定めたサービス開始に向けて準備を進めてきたイー・モバイル。ADSL事業者として一定の顧客を獲得したイー・アクセスが、「モバイルブロードバンド」を掲げて始める携帯電話事業者なりが、これまで謎のベールに包まれていた端末が正式に発表されたなりよ。サービス開始当初はデータ通信サービスのみの提供(音声通信は2008年からNTTドコモ通信網のローミングを利用する形でスタート)となるため、今回発表されたのはデータ端末4機種。その中に、キラリと光る「ワンセグ対応のブロードバンド端末」とされる「EM・ONE」があったなり。

「EM・ONE」はスライド式のキーボードを搭載したシャープ製のPDA型データ端末。一見すると「W-ZERO3」などと同じスマートフォンに見えるなりが、現時点では音声通話には対応していないため(将来的な対応可能性も未定)、厳密には違うカテゴリの端末となるなり。まずは簡単に、「EM・ONE」のスペックや特徴をまとめておくなりね。

◎「EM・ONE」(シャープ製)
・下り最大3.6MbpsのHSDPA(W-CDMA方式)に対応。
・800×640ドット(WVGA)に対応。
・4.1型ワイドASVタッチパネル液晶を搭載。
・CPUにMarvell PXA270 520MHzを搭載。
・131万画素カメラを搭載。
・QWERTY配列のスライド式キーボードを搭載。
・OSにWindows Mobile 5.0 for Pocket PCを搭載。
・ワンセグの視聴、録画に対応。
・IEEE 802.11b/gの無線LANに対応。
・Bluetoothに対応。
・バッテリ駆動時間は約4時間。
・メモリは128MB、フラッシュメモリは512MB。
・外部メモリはminiSDカード。
・パソコンに接続しての高速通信も可能(定額内)。
・月額5,980円の定額制データ通信サービスを利用した場合、価格は初期費用込みで39,800円(単体価格は95,000円)。

まさに機能てんこ盛り。圧巻なのは下り最大3.6Mbpsの高速通信を活かすべく、パソコン向けサイトの閲覧に便利な800×640ドット(WVGA)の解像度を確保していること。これまでフルブラウザを搭載した携帯電話やスマートフォンはたくさんあるなりが、解像度の低さから、「軽快なネットサーフィン」とまでは、なかなか感じることができなかったなりよね。横800ドットあれば、たいがいのパソコン向けサイトは違和感なく閲覧可能なはず。高速通信と合わせることで、最強の「モバイルネットサーフィン端末」が誕生したと言っても過言ではないなりよ。

また、「EM・ONE」でのパソコン向けサイト閲覧だけでなく、パソコンに繋いで下り最大3.6Mbpsのモデムとして利用しても、月額5,980円の定額(ほかのデータカードも同様)というのは、モバイル環境で仕事をしている人には朗報。定額制のデータ通信サービスの分野では、長らくウィルコムが圧倒的な地位を獲得していたなりが、「つなぎ放題」(最大102Kbps※)が月額6,090円、「つなぎ放題[4x]」(最大204Kbps※)が月額9,765円、「つなぎ放題[8x]」(最大408Kbps※)が12,915円と、イー・モバイルに比べるとかなり割高なりよ(※いずれもW-OAMの場合の速度)。コストパフォーマンスに優れたイー・モバイルに、モバイラーが一斉に流れる可能性もあるなりね。

端末の価格は単体(通常契約)だと95,000円と高いなりが、1年契約の「いちねん」なら71,000円、2年契約の「にねん」なら39,800円と、かなりリーズナブルに。39,800円なら、ほかのスマートフォンと比べても遜色ない価格なりよね。

13年ぶりの携帯電話新規事業者として、既存サービスを破壊するインパクトで殴り込みをかけるイー・モバイル。サービス開始は3月31日からなり。モバイラーは要チェックなりよ!

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