快楽亭ブラックが渋谷区長選に立候補、渋谷の「ろうそく」に。

2007/02/19 19:03 Written by コジマ

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落語界で異彩を放つ快楽亭ブラック。日米ハーフということもそうだけど、17度にわたる改名や立川流からの除名、2000万円の借金、2度の離婚、ラジオ番組収録直後に心筋梗塞で倒れるなど、その激動の人生は師匠の立川談志も舌を巻くほど。また、公共の電波で流せないほどの“危ぶないネタ”は観客を飽きさせず、他の落語家にはない魅力があるのだ。

そんな快楽亭ブラックが、4月22日に行われる東京・渋谷区長選に出馬するというからびっくり。昨年末の独演会「毒演会」で、参議院議員になった元プロレスラーの神取忍について「ヘアヌードを出した人が議員になっている」と揶揄していたのだけど、快楽亭ブラックも過激なネタや借金だけでなく、ピンク映画などに出演していたし、何よりも「快楽亭セックス」という高座名を名乗っていたこともあるので、政治家になっていいものか心配しちゃうのだ。

渋谷区長選は、統一地方選挙に伴って行われるのだけど、現在のところ現職の桑原敏武区長をはじめ、元区清掃リサイクル部長の坂井正一氏、元都議の矢部一氏の3人が出馬を表明。そこに異色の落語家が割って入る形になるのだ。

快楽亭ブラックは、渋谷区を「若い頃に、落語をしたり芝居や映画を見て目覚めた場所」とし、「いまの私を作った渋谷のために役立てればと思った」とコメント。そして、落語家らしく「快楽亭ブラックとかけて、ろくそくと説く。その心は、身を削って渋谷を明るくします」と話しているのだ。正式な出馬会見は、今月末に行うとのこと。

桑原区長の圧倒的有利といわれている渋谷区長選に一石を投じるのか、そして、第二の東国原英夫(そのまんま東)宮崎県知事になれるのか、ちょっと気になるのだ。

ちなみに、快楽亭ブラックの「毒演会」は、「(ほぼ)月刊快楽亭ブラック」にポッドキャスト配信されているので、気になる人はぜひ。

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