見た目にも、体感的にも分かりやすい「一騎当千の爽快感」の衝撃とともに、シリーズを重ねるごとにファン層を広げてきた「真・三國無双」シリーズ。「三国志」に登場する武将の中から1人を選び、圧倒的な兵力の敵陣へと突っ込んでいく……という「漢（おとこ）気」を感じさせる設定は、「三国志」ファンにとってはたまらないものなりよ。また、派手なアクションの割には容易な操作体系、プレステ2ならではの美しいグラフィックなども、人気を博してきた理由と言えるなり。

そんな「真・三國無双」シリーズの新作がニンテンドーDS向けに発売されることが判明したのは少し前のこと。プレステ2のマシンスペックをもってしても処理落ちが発生することがある「真・三國無双」を、スペックの劣るDSでどこまで再現できるのかに注目が集まっていたなりが、コーエーから発表されたDS版「真・三國無双 DS　ファイターズバトル」は、どうやら従来の「真・三國無双」シリーズとは似て非なる作品のようなりよ。

まず、パッと見で分かる従来シリーズとの違いはグラフィック。リアルテイストの中に若干のファンタジー要素を盛り込んだ従来シリーズとは異なり、DS版は完全にデフォルメされたキャラクターが採用されているなりね。そして、プレイヤーが選べるキャラクターは「三国志」に登場する武将たち……ではなく、「朱雀」「青龍」「玄武」と名付けられた3人。それだけで従来シリーズとの大きなギャップを感じるなりが、携帯ゲーム機ということを考えると、これくらいの思い切った割り切りは仕方ないなりか。

そして、DS版にはオリジナル要素として、100種類以上の「武将カード」が登場するなり。携帯ゲーム機ではもはや定番となったカードバトルの要素を取り込み、「真・三國無双」に新しいエッセンスを注入しているなりね。手持ちの「武将カード」で戦闘に参戦する武将を選択したり、特殊効果でキャラクターの力を増大させたり。単に敵陣に突撃してバッサバッサと斬りまくるのではなく、シミュレーションゲーム的な要素が加わったなりよ。

従来シリーズのイメージのままDS版に期待を寄せているとギャップに戸惑うかもしれないなりが、「一騎当千の爽快感」を残しつつ、携帯ゲーム機ならではの要素をプラスしたDS版も、別物と考えればかなり楽しめそうなりよ。価格は5,040円で、3月29日に発売予定。気になる人はぜひチェックを。