給食の値段は900円、サラリーマンの平均昼食代を上回る。

2007/02/16 18:11 Written by コジマ

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最近、費用の未納問題が浮上している学校給食。好き嫌いが多かったぼくにとって嫌な思い出もあるけれど、専門家が栄養のバランスを考え、飲み物やデザートまで付いているという、今思うとうらやましいほどの昼食なのだ。余った牛乳でやった一気飲み大会も楽しかったし。

そんな学校給食の費用について文部科学省が調査を行ったところ、1食あたり約230〜270円、人件費や維持費を含めると1食あたり約900円にものぼることが分かったのだ。

全国の月額平均給食費は、小学校の低学年で3923円、中学年で3942円、高学年で3952円となっており、中学校は4501円だった。これは、主食、副食、牛乳が用意される完全給食の場合なのだけど、ここから1食あたりの給食費が小学校で約230円、中学校で約270円という値段が算出されるのだ。

しかし、この値段は調理員や栄養士などの人件費や、白衣や食器、洗浄機などを維持する設備費を含んでおらず、こういった費用を1食あたりに換算すると650円、つまり、小中学生は1食880〜920円の昼食を取っていることになるのだ。

産経新聞によると、昨年のサラリーマンの平均昼食代は650円。お父さんより子供のほうが高級な昼食を食べていることになる。しかも、サラリーマンの平均昼食代は前年に比べて10円下がっているのだけれど、年間給食費は小学校で13〜17円増、中学校で44円増。1食あたりにするとわずかだけど、値上がりしているのだ。

こうした数字を見て「人件費や維持費が高すぎる」「民営化しろ」なんて声もあるようだけど、民営化した海外の給食を見ると、すごくカロリーの高そうなものが提供されており、子供の健康を考えるなら得策とは言えないかも。税金で間接的に負担をしているので人件費の見直しは必要だけど、家庭の直接的な負担は1食あたり230円。この値段で安全な食事ができるなら、お得なのだ。

ちなみに、ぼくの給食に関する嫌な思い出といえば、年に1回、4年生が総出で行ったグリーンピース皮むき。そのあと給食のおばさんたちがグリーンピースご飯して全校の給食に出されるのだけど、何で大嫌いなグリーンピースの調理に荷担しなきゃならないのか、そしてこの後食べなきゃならないグリーンピースご飯のことを考えて、みんながはしゃぐ中、1人暗い気持ちでむいていたのだ。

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