ウィスコン州の少年、「世界一長い○○」でギネス登録。

2007/02/02 22:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


「ギネス世界記録」("Guinness World Records")といえば、いろいろな世界記録が載せられている本として有名。1951年に初版がイギリスで発行されましたが、その誕生の由来は英国紳士同士のちょっとした議論が発端なんだとか。ある日アイリッシュ・ビールの代表である「ギネス」の当時の社長、ヒュー・ビーバー氏が仲間と狩りに行った時のこと。その日の獲物だった野鳥のうち、世界で一番早く飛べるのはどれか? という話になったのだそうです。その時は結論が出なかったそうなのですが、ビーバー氏はこういうトリビア的な「世界一」を集めた本が出来れば面白いのではないかと考えて、その後出版にいたったのだということ。

ちなみに「ギネス世界記録」のタイトルは、ちょっと前までは「ギネスブック」の名称でした。ウォール真木としてはいまだにこちらのほうが馴染みのある名前なのですが、2000年にその改称されたそうです。

しかし本当に様々な分野の「世界一」が収録されているのですが、そのカテゴリは全てギネス・ワールド・レコーズ社の記録認定委員会が決定するそうです。事前に「自分はこんな世界記録を持っている」という申請書を郵送すると、まずその内容が認定出来るものかどうか同委員会が決定、その後認定の可能性アリと判断された申請者には、細かいルールや注意書きが送られます。そして写真やビデオなどでその記録を証明すると(審査員が委員会本部から来ることも可能)、見事登録の証明書が送られ、本にも掲載される可能性が出てくる仕組みだそう。

こういった申請書は毎年6万件以上も届くそうなのですが、その中にウィスコンシン州の少年が送った、ちょっと奇妙なモノも含まれていました。同州の高校生、ロバート・スターレット君は、ある日テレビでとある男性が「世界一、腕にある体毛が長い」というカテゴリで世界一になろうとしているのを知りました。それを観た彼、

「俺の方が長いじゃーん」

と、実際にギネス社のサイトから申請書をダウンロードして、本社に郵送したのだそう。そしてその後上記のようなプロセスを経て、見事同カテゴリで世界一になったのです。本人いわく

「本当に自分が世界一だと信じていたけど、必要な書類を集めるのだとか、その記入方法だとか、ちゃんと出来ていたかどうか、そういうのが心配でした」

しかし家族全員でロバート君を支援し、いろいろと手伝ってくれたそうで今回の記録達成も、内容はともかくファミリー団結の証しといえましょう。

それにしても気の毒なのは、ロバート君に世界記録を「横取り」された男性だな(笑)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.