深夜番組「カノッサの屈辱」一夜限りで復活、教授役に伊武雅刀。

2007/01/25 19:26 Written by コジマ

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フジテレビ系の深夜番組は人気の高いものが多いのだけど、その先駆けだったのが1990〜91年に放送された「カノッサの屈辱」。昨年11月に惜しくも亡くなった俳優の仲谷昇が案内役である“教授”に扮し、自動車やデパート、アイドルといった商品の流行史を歴史上の事件や出来事になぞらえて解説した番組で、その無理矢理なこじつけと分かりやすい内容は、当時中学生だったぼくらの間でも大人気だったのだ。

特に面白かったのが登場人物のネーミング。例えば、80年代のお笑い番組視聴率争いを戦国時代になぞらえて描いた回では、萩本欽一を「今川萩本」、ビートたけしを「織たけし信長」、島田紳助を「上杉謙伸助」、タモリを「独眼竜タモリ」、山田邦子を「やまだ阿国(やまだのおくに)」なんてしているし、自動車業界の争いを三国志になぞらえて描いた回では、本田技研工業の創業者である本田宗一郎を「本田曹操一郎」、日産自動車の社長だった久米豊のことを「諸葛久米(しょかつくうめい)」と、かなり無理矢理にこじつけていたのだ。分厚い書籍が並ぶ本棚を背にした仲谷昇の堅そうなキャラクターと、VTRのマジメなナレーションがこの面白さに拍車をかけていたなあ。

そんな「カノッサの屈辱」が、2月5日に「カノッサの屈辱2007 バブルへGO!!SP」として一夜限りで復活放送することになったのだ。復活放送は00年12月に1度あって、その時の題材はフジテレビ深夜番組史。仲谷教授だけでなく、西岡徳馬が助手として出演していたのだ。

今回扱う題材は、「カノッサの屈辱」と同じホイチョイ・プロダクションズが制作した映画「バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式〜」(2月10から全国で公開)でフィーチャーされている携帯電話。気になる教授役には、同映画に出演していた伊武雅刀が就任するのだ。

さまざまな消費文化の中でも現代屈指の携帯電話史を、「カノッサの屈辱」がどう扱うのか、すごく楽しみなのだ。放送は、2月5日(正確には6日)の午前1時8分から。伝説化している深夜番組の復活をお見逃しなく。ちなみに、現在はフジテレビのCS放送「フジテレビ721」で当時の再放送を見ることができるのだ。

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