日本テレビがドラマ枠新設、第1弾はメディア芸術祭マンガ部門大賞作。

2007/01/24 16:20 Written by コ○助

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「喰いタン」「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」「14才の母」と、この1年だけを見ても高視聴率の連続ドラマを順調に輩出している日本テレビ。現在放送中の「ハケンの品格」も高いレベルで視聴率が推移しており、フジテレビやTBSに大きな遅れを取っていた低迷期を完全に脱した感があるなりよ。連続ドラマ枠が2つしかない(水曜22時枠、土曜21時枠)ことを考えれば、現在の日本テレビの連続ドラマは、ヒット率がかなり高いと言えるなりね。

一方、好調な連続ドラマの陰で瀕死の状態だったのが、伝統の「火曜サスペンス劇場」(通称:火サス)を打ち切ってまでスタートさせた火曜21時からの2時間ドラマ枠。まず2005年にはサスペンスにこだわらない、幅広いジャンルのドラマを放送するというコンセプトの「ドラマ・コンプレックス」に生まれ変わったなりが、初回に放送された実写ドラマ「火垂るの墓」(主演:松嶋菜々子)をピークに視聴率は下降線をたどっていったなりよ。中にはシリーズ初のドラマ版となる「戦国自衛隊 関ヶ原の戦い」、藤原紀香と陣内智則が出会うきっかけとなった「59番目のプロポーズ」といった話題作も放送されたなりが、視聴率には結び付かなかったなりね。

「ドラマ・コンプレックス」はさらに、昨年10月31日から「火曜ドラマゴールド」にリニューアルされ、よりサスペンス色の強い作品(=火サス寄りの作品)が放送されていたなりが、これも視聴率的に苦しい展開に。そのため、今春の大改編で2時間ドラマ枠自体が消滅することになったなりよ。そして、好調が続く1時間の連続ドラマ枠の新設(火曜22時)が決定したなりね。連続ドラマ好きには嬉しい決定なり。

新設ドラマ枠の第1弾として放送されるのは、人気急上昇中の俳優・松山ケンイチがロボット好きのオタク青年を演じる「セクシーボイス アンド ロボ」。「スピリッツ増刊IKKI」(小学館)に連載され、平成14年度の文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で、浦沢直樹の「20世紀少年」や佐藤秀峰の「ブラックジャックによろしく」など、並み居る作品を上回る評価で大賞を獲得した作品が原作なりね(現在は物語が未完のまま休載中)。作者・黒田硫黄はメジャー誌での連載はしていないため、それほど一般知名度の高いマンガ家ではないなりが、筆遣いの上手さに定評があるほか、別の作品「茄子」に収録された短編「アンダルシアの夏」をスタジオジブリが短編映画化(「茄子 アンダルシアの夏」)するなど、業界でも高く評価されているマンガ家なりね。

「セクシーボイス アンド ロボ」のドラマ化に対する原作ファンの反応はさまざまなりが、3000人以上が参加しているmixiの「黒田硫黄」コミュニティではやや否定的な意見が目立つ様子。ただ、「野ブタ。をプロデュース」や「すいか」の木皿泉が脚本を担当している点には期待を寄せている人もチラホラと見受けられるなりよ。まあマンガの実写ドラマ化には常に不安がつきまとうもの。まだ概要が明らかになっただけなので、希望を持っておきたいところなり。

これから続々と発表されていく4月スタートの「春ドラマ」。まだ「冬ドラマ」が始まったばかりなりが、どのようなラインアップになるのか楽しみなりね。

☆現在までに判明している2007年「春ドラマ!」
[記号の説明]◎…確定、○…ほぼ確定、△…噂アリ、×…ガセ
◎火曜22時「セクシーボイスアンドロボ」(主演:松山ケンイチ)日本テレビ系
◎土曜21時「喰いタン2」(主演:東山紀之)日本テレビ系
△金曜23時「時効警察2」(主演:オダギリジョー)テレビ朝日系 

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